富山県入善町で、自ら高波災害に遇いながら住民の救援活動をした住職さんのニュースが流れた。
特筆すべきは、京都の本山からの応援隊に対し、お寺の復旧よりも先に地域住民の救援活動にまわるよう指示されたことだろう。
これまでは、死者との関わりや儀式が中心だったが、
日常生活での本来的な関わりや役割をもっと考えたいとのことだ。
歴史をさかのぼれば、寺院や僧侶は、布教活動以外にも、いろいろな形で、公共事業や救済活動に関わってきた。
戦乱期や飢饉、疫病流行期など、いつの時代でも困難な状況があった。
そのようななかで宗教家がどのような行動を取ったかは、宗教観や世界観と、現世との関わりを具体的にどう判断したかを評価するうえで、一つのバロメーターになるだろう。