越中文学展から
若者の活字離れが指摘されて久しいが、先般開催された越中文学展を堪能して、富山ゆかりの作家の文学作品に親しむことで、郷土や人をより深く知る契機になるものと意を強くした。
憧れの作家が身近に感じられただけでなく、文学資料の価値に改めて気づかれた方も多いのではなかろうか。
推敲を重ねた直筆原稿や旅先からの書簡などを見ると、私はいつもドキドキする。
このような感覚は、インターネットでは味わえないものだ。
さながら原稿用紙というカンバスに描かれた美術品のようでもある。
資料を提供された方が、どのように作家と邂逅されたかをしばし想像した。
同展は文学資料の散逸防止を喚起し、今後の振興策にも展望を与えた。
金沢市の室生犀星記念館の年間入場者数は約6千人と聞いているが、同展の入場者数が5日間で約6千人というのは驚異的だ。
文学館は理想だが、身近なところから環境を整えていくことが重要であり、今後の動向に注目したい。
富山ゆかりの文学や映画だけでなく、県外で頑張っているミュージシャンにも声援を送りたい。
たとえば、Jポップの人気グループAqua Timez(アクアタイムズ)のキーボードのマユコや、ボーカリストの高田なみも富山市出身である。越中文学展から、さまざまな展望がひらけてくる。
* なお、コラムで触れた、ボーカリストの高田なみさんのオフィシャルサイト
は、以下のとおりです。