第二十四番
紫雲山(しうんざん)
中山寺(なかやまでら)
西国三十三所札所巡り
(2022年9月23日 雨)
西国三十三所 巡礼の旅 オフィシャルサイトより
https://www.saikoku33.gr.jp/
中山寺の「鐘の緒」は、出産の無事安泰を祈る「安産の腹帯」として、本邦随一の霊跡と、古来よりその伝統をもち、深く信仰されてきました、 ことに幕末には、中山一位局が当山の鐘の緒を受け明治天皇を御平産されてより、明治天皇勅願所として霊徳をたかめ、「安産の寺」として名高く、安産を祈る人々が全国から腹帯を戴きにまいられます。
御詠歌:野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 寺へ参るは 後の世のため
宗派:真言宗中山寺派(大本山)
開基:聖徳太子
御本尊:十一面観世音菩薩
創建:推古天皇時代(593~628)年
オフィシャルサイト↓
お寺の場所が混む兵庫県宝塚市の街中の為、
納経開始時間の9時に参拝が終わるようにと
スケジュールを組みましたが、朝8時15分には
一番近い山門前の民間駐車場の空きは
ラスト1台でした。
ラッキーでした
値段は700円です。
お寺の駐車場はないのですが、お寺周辺に
民間駐車場は沢山あり、近くなるごとに値段が
上がります。
多くは500円~でした。
今回は大雨なので、一番近い所に停めました。
雨が凄いのに、皆さん正装(和服やスーツ)で、七五三・百日参りとみられる三世代のご家族や出産の無事安泰を祈るとみられる妊婦さんがいらっしゃいました。
民間駐車場に「腹帯あります!」とあって、
安産・子授け祈願、子育てにご利益が
あるのかなぁと感じました。
七五三で、専属カメラマンを付けてるご家族
がいらして、折角の晴れ着が濡れて、雨で
気の毒でした。
(きっと朝5時前から準備したのでしょう・・・)
仁王門
勇ましい仁王像
修復後のようで、色彩が豊かで煌びやかでした。
羽衣、腰巻等の色調が強すぎず素晴らしかったす。
色彩センスを感じます。
門をくぐるとすぐ左は不動堂でした。
門をくぐるとすぐ錫杖を振るシャンシャン
という音と、聞きなれた不動明王真言が
聞こえました。
2人の僧侶の方が唱えられていて
迫力ありました。
護摩祈禱がテントの下で行われていましたが、
炎が高くまで立ち昇っていて火災がちょっと
心配でした。
お護摩の中でも、不動明王様や毘沙門天様
等の武闘派の仏様の護摩は火炎のメラメラ度が
濃いので、ワクワクします。
素敵なお出迎えでした。
不動堂
流石真言宗中山派の大本山です。
参道の両脇にお寺が並びます。
後ろを振り返ると、両脇に牡丹が咲いていて
華やかな参道です。
成就院(塔頭寺院)
ご本尊:虚空蔵菩薩様
寅年の守りご本尊なので、お参りしました。
中央が何故か布袋尊でした。
黒光りする存在感ある布袋様でした。
右にいらっしゃる黒く煤けた(?)虚空蔵菩薩像が
強く濃い虚空蔵菩薩様で、すごぉ~く良かったです。
イケメンでした。
歓喜天堂(成就院内)
観音院(塔頭寺院)
疳虫・夜泣き封じ祈祷をしているそうです。
私の弟は真言宗(川崎大師か成田山新勝寺
のどちらか。小さかったので覚えていません)の
お寺で夜泣封じをしてもらって、ピタリと止まりました。
困っている方はどうぞ。
華蔵院(塔頭寺院)
ご本尊:阿弥陀如来・毘沙門天
毘沙門天様も寅年の守りご本尊です。
阿弥陀如来様は見えませんでしたが、
知性を感じる(頭が良さそうな)凛々しいお顔の
毘沙門天様がガラス越しに良く見えました。
この毘沙門天様は力を使って戦う前に知略で
そもそも戦にならないように、回避出来そうです。
お顔は綺麗に朱く塗られ、甲冑も煌びやかで
新しそうに見えましたが、濃く力強かったです。
仁王様も修復されているとあったので、
毘沙門天様も修復後なのかもしれません。
中山寺の塔頭寺院から、中山寺に話は戻り
ます。
途中までは石畳。そこからは階段でも、エスカレーターでも登れます。
赤ちゃん(ベビーカー)妊婦さん・お年寄りに
優しいですね~。
一つ目のエスカレーターを登りきり、
右側が納経所です。
蓮の形の手水舎
山内マップ
閻魔堂
五百羅漢堂
右:寿老神堂
左:大黒堂
左の大黒堂には大黒天様の
両脇に時代の違う千手観音様が
お二人いらっしゃいました。
こちらも素晴らしい千手観音様でした。
左は竹生島の外陣の弁財天様に似ていました。
焼けてしまったお寺のご本尊だったの
だろうなぁと感じました。
あまりお参りされていない感じだったので、
キッチリお線香と蝋燭と読経をしました。
2つ目のエスカレーター
エスカレーターを登ると
本堂
合せて三十三面となるよう、三体の
十一面観世音菩薩がお祀りされてい
るとの事で、それぞれの御手綱が
本堂3カ所の軒から触れる、五鈷杵と
つながっているので、ご本尊とご縁が
結べます。
皆さま、真剣に拝みご縁を結んでいました。
軒にはあちらこちらにアルコール消毒液が
設置されているので、安心です。
私は2箇所触りました。
嬉しくて、ウキウキしました。
9時前なのに、祈祷に来たと思われる参拝客が
沢山来てました。
関東で言う川崎大師や成田山のような位置付
(私は七五三や家族の厄年等、事あるごとに↑
に祖父に連れて行かれたので。
主人は祖母に川崎大師。)で、
人生の節目節目に祈祷に来る、近隣の方の
心の拠り所のお寺なのかなぁと感じました。
習慣として、物心つく(生まれる)前から神仏と
ご縁が結べる日本に根付いたこのシステムって
ありがたいことだなぁと、この年になって感じます。
子供の頃は、悪いことをすると、信心深い祖父母から
「神仏が見ている。恥ずかしくないように生きろ」
と言われ、迷信だと思っていました。
年を重ねて
25歳ぐらいには、不思議なご縁・ご加護を頂き、
色々な人を見る中で、どうやら
「神仏の存在も
命術(四柱推命や西洋占星術等)、
相術(人相や手相や家相)等は
迷信じゃないらしい」
と薄っすらと体感して来ます。
私は物心つく前の純真な時期に、
祖父母にはお寺。
両親には神社
に連れて行ってもらいました。
自分の意志と関係なく沢山の神仏と
ご縁が結べたので、大人になって、
祖父母や両親にとても感謝しました。
人生の荒波を迎える前に、ご加護を頂ける
初参り・お宮参り等のこの習慣、
続いて欲しいなぁと慈しみを持ちながら沢山の
幸せそうなご家族を横目に幸せな気分で思いました。
至れり尽くせりで、パワフルな仏様が
参道両脇にずらりとならぶ高級デパートの
ようなお寺でした。