誰かが部屋の鍵を開けて入ってくる。うっすらと見える時計。。。。。。。。
時は14時57分。
『ん。。。。ん~。ジーナかぁ?』
『Opo(はい。)』
そう、ジーナは今や私のマンションの合鍵を持つ。まだまだ不思議な関係は続いていたのである。
『どうした。またシャー(恋人)とケンカした?』
『Hindi Po(いいえ。違います。)』
明らかにいつもとは様子が違う。
いつもなら、冗談で急にベットに入ってきたり、セクシーなポーズで悩殺したりするのに、今日はやけにおとなしい。
しかも、言葉使いが子供のような甘えたアクセントだ。
『どうした?』
こんなに元気のないジーナは見たことがない。
私は、寝起きの脳みそに電源を入れ、強烈で場違いなタガログ語を検索してジーナに投げつけた。
『ジーナ。Sa ibabaw ka at sa ilalim ako~!(君が上になってヤッテ!)
Hari ka na~。Hari ka na dito.(こっちにおいでよ。)』
思ったとおり(^.^)b作戦は大成功!噴出したジーナは顔を赤らめて私の胸に飛び込んできた。
『ハニー!Gagu na talagang!(本当にバカな人!)』
そう言いながら私の胸を叩く。
私は、いつもの仲を取り戻した後に、先ほどのジーナの神妙な雰囲気の原因を聞き正した。
するとジーナが聞いた。
『ハニーハ キノウ ドコノ ババエ(女)ト イッショ?』
『昨日っていうか?今朝かな!
あの大女優。。。。。様ぁ。。。
アクトレスの名前なんだっけなぁ?ミラって呼んでたんだけどぉ(^O^)aaaaaAh~』
『Myra Padillia( ̄□ ̄;)!!』(仮名)
『そうそう、そのパエリア!』
『パエリア ジャナイデス! パッ!ディ!リッ!ア!』
『おう、そのパ・・・(・・?) が、どうかしたの?』
すると、ジーナは少し うつむきかげんで上目遣いに聞き返した。
『ハニー。。。。。。。。。アコタチハ ナニ?』
『何って?Best Friend di ba?(親友でしょ?)』
『(^.^)/Yes! ジャア ハニー ウソ ダメ Ah~!』
『シンプレー(もちろん)』
『Siya(彼女)ト ヤッタノ?』
『バキーット!(なんで!)俺が何でシャーとヤルの!』
『モウ タレントノ ウワサ ダヨ!』
PinaのネットワークにはCIAも、あのCTUやジャックバウアーすら敵わない。。。。。。。たぶん。
北は北海道から南は九州まで、Pinaのネットワークは張り巡らされている。
いや、日本全土からフィリピンに至るまで繋がっていると言った方がいいかもしれない。
以前、私にゾッコン入れ込んでいた新宿のタレントが、帰国してからも毎日 電話をしてきていた。
ある日、彼女からの定期連絡を終えた後に、先輩と足立区にあるPPへ入ったら、1時間後には私の携帯に着信の嵐(^o^;。
周囲を見渡しても気配すらないのだが、間違えなく着信履歴は「*6391・・・・・・・・」国番号はフィリピンからである。
そんな事は今現在でも続いている。
まぁ、考えるに日本での安全地帯は数百キロと離れたPPの存在しない離島くらいのものではないだろうか?このレベルなのだから、錦糸町の出来事なら総武線沿線には「あっ!」という間に伝わるのも無理はない。
また、これはタレントだけの仕業ではない。
タレントへの行商を行う、元タレントのアテ(Ate)●●といったババエ達が各PPのバハイへ出入りしているし、店の客の仲には勘違いした品評部員も多数いる。
これらゴシップ好きを総称して「Tsismis(チスミース)」=噂(好き)と言い。男性ならば「Tsismoso(チスモーソ)」、女性は「Tsismosa(チスモーサ)」とも言う。
まぁ、震源地が錦糸町であれば、半径100㎞(東京~千葉~埼玉~神奈川)の範囲には1日で触れ渡っても不思議ではない。
次の瞬間に、私が考えていたのはミッシェルなど、ご贔屓筋への弁解のシナリオと今朝のデートに対する大義名分である。
時は15時35分。
( ̄~ ̄)ξあと30分もすれば、ご贔屓筋達は起きる。もう時間がない。
このように、タレント達は「人の噂話」が大好物。(;^_^A
どうせ震源地は、ホスト仲間で、こいつが愛人のタレントに時下に話し、そのタレントが数人のタレント仲間に電話で話す。
このタレント達が噂を始めて、他のタレントへ感染する。
ここからは、この繰り返しで他のPPへも感染してジーナの元にも届いたという感染経路である。
しかし、厄介な事になった。
『ジーナ。皆なんて噂してる?』
『ハニーガ Padilliaヲ 泣カセテ Hotelデ ゴチソウサマぁ~(;^_^) ダッテ。
Siguro(たぶん) 2人ハ ケッコン ダッテ。』
『Talaga~?(本当?)』
『ケッコンハ Joke(^.^)b。。。。。*Charing!』
『あのなぁ~。。。。。』
『デモ ミンナ 言ッタ。「ジーナァ イカウノ コイビト アクトレスト パロパロ。
ドウスル イカウ?」ダッテ。
ネェ、ハニー アコ Kawawa(可哀相) diba?(>_<)』
『イカウ ア~!(お前ネェ~)』
『*Charing!Charing!(^_-)』
(*Charing!(チャリン):当時、フィリピンのTV番組で流行っていた「冗談」を意味する効果音的言葉。)
この後、この噂の火消しに努めたが、結果的には周囲の期待とおりに二人は恋に落ちてゆくのであった。
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