言うまでもないが、既に私はジーナにゾッコンである。
それからというものは、彼女のことばかりを考えていた。
タレントの誘惑や手口には、慣れっコ且つベテランの私が嵌ったかもしれない(>_<)
妻子持ちで、会社経営者である私には、スタッフを含めて複数の家庭生活への責任がある。これまでも、自ら嵌って堕落し、破綻した兵(ツワモノ)どもを数々見てきた。タレントに嵌ったら、どうなるのか?は、各時点での想像がつく。
なのになぜ?????
通常のタレントの基本は自己中。こちらが嵌ってゆけば蟻地獄のように、どこまでも貪欲な要求がエスカレートしてゆき、そして本命といえどもそれに溺れて破滅してゆく。
こんな場合がセオリー(理論)なのだ。(;^_^A
しかし、その期待に反し、ジーナは店にも一向に呼ばないし、電話も午後2時前後に「オハヨウオキタヨォo(^-^)o」と一度、留守電に入れるだけでしつこくしない。
★よくベテランのタレントになると電話の会話でも決して「オキャクサン イナイ・・・・・・」とか「オイデェ~」など、直接的な言い回しはせず。
「イソガシイデスカ?・・・・・・」など、間接的にニュアンスで伝えるだけなのだが・・・・・
ジーナは輪をかけて『ダイジョウブヨ(^Q^)/ コレハ ワタシノ シゴトディバ?アナタモオシゴト ガンバッテネ!』とか、私が『たまにはお店、行こうか?』と言っても『オカネ モッタイナイ ダカラ。ガンバッテ シゴト シテクダサイ(^-^)o』というような反応なのだ。
人間というのは、「されないと」(・・?) 「されたくなる」性質をもっているのです。
これらも含めて、私が十数年見てきたタレントのパターンとジーナは違っていた。そう明らかに違うのだ。今までのようにはゆかない。(;^_^A
この1ヶ月半、ジーナの色々な顔を見てきたつもりだが、十代のように無邪気な一面があるかと思えば、周囲にアテ(アネゴ)呼ばわりされ、しっかりとした判断やアドバイスを施す面もある。
特に仕事、そう店内に関して言えば完璧なプロの雰囲気を漂わせる。ここが怖い。
その反面、寂しげな・・・・・とても悲しげなしぐさを見せる時もあり。
特に店外のプライベートな時間では、気持ちをフィリピンに残したような抜け殻的な気配に身を包み、それと妖艶さのコラボレートが独特の雰囲気を醸し出す。
とにかく、代わる代わる、複数の女性といるようなのだ。
最近では、どれが本当のジーナなのか?わからなくなってきた。
こんな、他のタレントにないところが、一層 私の興味を引いた。
ある日の夕方、浅輪先輩の店で時間を潰していた。
『おいタク。お前大丈夫か?最近、あのPPに入りびたりじゃないの?
もしかして嵌った?』
『店外ばっかりで店には敬遠されっぱなし(・・?) 自分でもどうなってんのか?・・・・・・・(;^_^A 』
『まぁ、お前の事だから大丈夫だとは思うけど、財布の紐には気をつけろよ!
この遊びは、嵌るとタチが悪いからな。
せいぜい、身の丈にあった遊び方しないと、破産するの「あっ!」といいう間だからね。』
『だよねぇ。いくら俺達サラリーじゃないたって、打ち出の小槌があるわけじゃなし。』
『でもなぁ。。。同伴1セットで¥11,000にババドリ(ババエ・ドリンク:女性の飲み物)とつまみで最低¥13,000だろ。
これにスタート~ラスト(閉店まで)プラス¥2万前後だから、1日=¥3~4万。
1ケ月30日として、月に¥120万。半年で軽く¥700万超。
これにショータ(恋人)にでもなってデートしたり飯食ったりしてたら、半年で¥1,000万
コースかぁ。そう考えれば日本人の愛人囲うよりは安上がりか?がはははははは』
冷静に計算すれば、そうだが。。。。
これまでにも無人君に走ってまでも貢いで破滅していった客を何人も知っている。
『わかってますよ。大丈夫。でも、頭からはなれないのは事実なんだよなぁ・・・・・』
『人間、行っちゃってる時には、とことん行かないと、吹っ切れないもんだからなぁ。
いくところまで行け!屍(シカバネ)は俺が拾ってやるから。』
『浅輪ちゃん。人ごとだと思って・・・・・・・( ̄~ ̄)ξ 』
『今のお前は、誰が見ても「行っちゃってる」もんなぁ。恋は盲目っていうだろ?
見えてないよ!今のお前には周囲が見えてない。
ここ数ヶ月、ジーナの話ばっかり。これ本人は結構気がつかないんだよね。』
『マジ?そんなにひどい俺?』
『ん~( ̄~ ̄)ξ。。。。重症だな。』
『そっかぁ・・・・・・・・・・・・』
自分でも、誰かに聞いて欲しい。。。この今の気持ちやこの感覚を誰かに理解して欲しい。そんな気持ちでいっぱいなのである。
できれば、この気持ちを誰かが彼女に伝えてはくれないだろうか?そんな事さえも思っている自分が居る。恋とは情けないものだ。
まさか!三十代になって、こんな気持ちになるとは思ってもみなかった。
『でっ、タク!今日は?』
『このあと電話があれ・・・・』
(携帯がブルった!) いつも2時前後に一度鳴る。しかもジーナはワンギリをしない。
『おぅ。起きた?』
『オハヨウ ハニー。メズラシイネ イカウ コノ ジカン TEL デルノ。ダレカ イッショ デスカ?』
『今、浅輪先輩のお店。』
彼女は、私の事を「ハニー」と呼ぶ。「アサワコ(夫:あなたぁ)」や「クヤァー(お兄さん)」などの呼び方をされたら、既に脈はないのであしからず。
『2人ナニシテルノ?オジャマ デスカ?』
『大丈夫だよ。仕事の話だけど、もう直ぐ終わるから』
『ゴハン タベタ?』
『よし。一緒に食べるか!?』
『ホント!ハニー ダイジョウブ?\(^O^)/ ナンジ スル?』
いつにないハシャギよう。でも、一番心ときめいていたのは、私だったかもしれない。
浅輪先輩の目を見ながら、今晩の出動時間を決める。
阿吽の呼吸で、先輩の指示を伝えた。
『じゃあ、ルビーにも聞いておいてよ。浅輪ちゃんもいるから、あとで電話ちょうだい。』
『ワカリマシタ』
ガシャ!
そして、数時間後に4人でボーリングして夕食を食べ、今晩も私は天国への階段を昇るのである。
★渡比(トピ:フィリピンへ渡る事)すれば、わかるがフィリピンには華僑が経営する大型のショッピングモールが各街に点在する。それは、うるさい「建築基準法」やら「大型店舗・・・」「消防法」などの取り締まりがないせいか、日本にはない大規模なもので、地下には食堂街、最上階には小規模遊園地がある。
★有名なところで、「SM」「ロビンソン」などといったものがあるのだが、その中にボーリング場などの娯楽施設が入っているところもある。
ジャパユキ達は、スポーツも室内ものであれば結構経験がある。特にボーリングは必修なのだ。
驚くべき事に、7000もの島国から形成される国でありながら、泳げるジャパユキの方が少ない。
そして、その日は同伴入店してシンデレラ・ボーイとなった。
翌日も14時の電話を待つ。
(;-_-+。。。。。。。まさか自分が大鴨様と同じ事をするとは夢にも思わなかった。
よく、店内で「あの客、また!来てるのかよ・・・・」って、自分の事は棚に上げて、己中なタレントに負けずとも劣らない自己中な日本人男性客を見る。
先月までは「昼頃から、かかりもしない電話の待機をするなんて!大鴨様もやるなぁ・・・・・」なんて高みの見物をしていた自分が、今では毎日ジーナからの電話を待っている。
結局、そうしてみんなPP中毒になってゆくのに。
14時07分!私の携帯がジーナのコールで震える。ブルブル・・・
私は、犬がご主人の帰宅に思わずハシャグそれと変らない喜びに満足し始めていた。
いつしか、日課となっていった。
今日もまた19時45分をちょっとずらして、天国への階段を昇る。
そして、明日もまたこの時刻に昇るであろう。
もう私には、塗る薬がない。むしろジーナという媚薬の中毒になっているのだ。
この薬に解毒剤はない。きっと・・・・・・・・・・・・・・・
(*画像と内容の関係はございません。)