家から駅までの道に、寂れた商店街がある。
歯医者、託児所、喫茶店、洋食の小料理屋、漢方薬の店、電気屋、ローソン、不動産屋、あと美容室が二、三軒。

そして居酒屋が一軒

今日は早帰りでお昼過ぎにはその通りを歩いていた。
居酒屋の前では店の中の中のものを3人かがりで出していた。
扉には「閉店のお知らせ」とゴシック体で書かれた紙が四隅にテープで貼られてあった。

わたしが中学の時からあったお店は
いつからあるんだろうと思うくらい、小汚い外装で、でも夜になると灯りがついてテレビの音が聞こえていた。
手書きのメニュー
ダーツの板

周りにはシャッターの降りた不動産屋の張り紙が出された店々

いつかはわたしがこの商店街を賑わすことができたなら。

朝は学生と大人たちが駅へ向かい、
昼はお年寄りと中高年がお買い物
夜は家路に向かう
珍しいものは特になし

そりゃ寂れますわ。