家から駅までの道に、寂れた商店街がある。
歯医者、託児所、喫茶店、洋食の小料理屋、漢方薬の店、電気屋、ローソン、不動産屋、あと美容室が二、三軒。

そして居酒屋が一軒

今日は早帰りでお昼過ぎにはその通りを歩いていた。
居酒屋の前では店の中の中のものを3人かがりで出していた。
扉には「閉店のお知らせ」とゴシック体で書かれた紙が四隅にテープで貼られてあった。

わたしが中学の時からあったお店は
いつからあるんだろうと思うくらい、小汚い外装で、でも夜になると灯りがついてテレビの音が聞こえていた。
手書きのメニュー
ダーツの板

周りにはシャッターの降りた不動産屋の張り紙が出された店々

いつかはわたしがこの商店街を賑わすことができたなら。

朝は学生と大人たちが駅へ向かい、
昼はお年寄りと中高年がお買い物
夜は家路に向かう
珍しいものは特になし

そりゃ寂れますわ。
日記


そうだ、今日は芋けんぴを食べたんだ。
明日、テストがあるのにも関わらず、ゲームをしながら芋けんぴとお茶を楽しんでいたんだ。
さよなら、農業’s。

see you next time tesuto.うさぎ
人から見てみれば些細な事。けれども私からだったら大惨事。

私(t)は空気が読めない。それに加えて普通の人とは言いがたい性格で。
一昨々日、LINEに数人で食事に行こうと誘われた。その子は普通に仲の良い友達で。私の答えは勿論OKで。
次の日、体育の着替え中に一緒に行く子のひとり(N)が「行くならあそこがいい」と言った。
違う子(Y)は「でもあそこもいいよ」と。
その話に私が「食べるならあの味だよね!」と言って乗っかる。これは空気を読んでいるとかそういうの関係ないよね、一緒に行くし。
そしたらNは不機嫌そうな顔で「え、なんで話にかたってんの?」
どうやら伝わっていなかったみたいで。
誘ってくれた子(w)は「あ、tも行くことになったんだよ~!」って。
Nは「あ、tも行くんだ。」と、嫌そうに言う。

その日から1日、wからLINEで数人用事が出来てしまい行けなくなって食事の件はなくなった、と来た。
そんな急に何人もその日に用事ができるのか。
明日はテスト、この会話を素早く終わらせる。

食事に行くはずの日。
wに一緒に帰ろうと言った、きっと関わりたくないのだろう。無視をされた。
その日帰る約束をしていたこ(i)と帰る。それはすごく嬉しいことで。
駅前の飲食店で宣伝しているイチゴ味のフラペチーノが美味しそうとi。
電車に揺られていると、iのLINEにスタバからメッセージが、
『ストロベリー…フラペチーノが今日から発売!』
「あ、美味しそう~!!」
「じゃあもう少しであそこに着くから行く?」
「え、いいの?!」
勿論。と答えて私たちは若者や大人にも人気な場所へ着いた。

じゃあ買ってくるね、と店の中へ。
私も店内で待つことにした。
iらしい可愛いカラーのフラペチーノ。
駅前の飲食店よりも数十円安くてラッキーであった。

私は友達の誕生日プレゼントを探したい、いいかなと言うとiは「良いよ」と快く了承してくれた。
その行く途中であった。

同じ制服の子が、数人いる。
食事に行くこの、カバンもある。
wもyもnも……
でも、わかっていたことだから。
nは私のことが好きではないのは、わかっていた。

私に気づいたwはサッと集団の人影に隠れて。

気づいているのに。

どうせ、nが連鎖を起こしたのだろう。
嫌な連鎖を。
私がいることで、食事の話がなくなる。私がいなければその話は実行されて。

胃が痛い。

きっと、その子らは罪悪感など全く無いだろう。
私ひとりがいるだけでナシになるのなら
一緒に居たいと思う数人の方が大切なのだから。

ひとりがいなくなるだけで解決して
自分らにはよい結果が訪れるのだから。

wにメッセージを送る。
無理して誘ってもらっちゃってごめんね

本当はもっと意地悪なこと言いたかった。
けれど、ハブられるのが目に見えているからやんわりと。

なんの弱みも握ってないけれど、
あしたがすごく楽しみです。