あなたと二人で傘を差す

御互いにはみ出た肩を

少し濡らしながら

近づいた顔をまともに見ることもせず

あなたの腕を組むのがやっと……








ずっと、この道が続けばいいなぁ……









そんなことを思いながら

歩道の脇に咲く彼岸花に

傘の先の雫がポッ……ポッ……と

落ちる度その頭を揺らす

そして

見透かしていたかのように

頬を染めていくように

赤く赤く咲いていた……






歌人ハートまゆゆ