治療開始日
読んで下さってありがとうございます
彼が決めた抗がん剤治療開始日は2022年3月10日だったと記憶してます。
彼の手術日は2022年1月21日。
術後2ヶ月以内に抗がん剤治療開始がエビデンスとしてある為、主治医には少しでも早く………と言われてはいました。
彼が抗がん剤治療開始を遅らせたのは理由がありました。
彼は約1ヶ月、腸閉塞もあったので、ほとんど何も食べれていない状況でした。
それにより、彼の体重は術後退院時で、5kgほど減ってしまっていたのです。ほとんど病院のベットで点滴をうけながらの日々で、筋力もかなり低下していました。
『これでは、抗がん剤治療と闘えない』
彼はそう思ったようです。
抗がん剤治療を遅らせるリスクと、体力低下で治療と闘えなくなるリスク………
彼は後者のリスクをなるべく排除する事を選びました。
また、彼は休職せずに、SOX療法をうけることを決めました。
………………私は初めの何ヶ月だけでも休職して、少し体力を戻しながら治療をしてほしかったです。
けれど、治療と仕事との両立を選んだ彼。
確かに、抗がん剤治療は休職せずとも出来る治療だと案内されていることが多いと思います。
しかし、それは壮絶に大変なこと。
生きる事、生活との両立が必要なので、皆さん必死に働きながら治療をされているのだと私は思います。
彼は
『自分の今までの生活をがん治療に奪われるなんてもってのほか』
のように思っていたように感じます。
仕事との両立のためにも、体力回復が必須でした。
約1ヶ月で、できるだけ体力を戻す、と、彼がよく言っていたと思います。
2022年2月中旬には
SOX療法を受けること。
仕事を休職せずに治療を受けること。
治療開始までに、なるべく体力を回復させること。
以上のことを決め、かなりのスピード感で邁進していったのです。