治療方針
読んで下さってありがとうございます
「なるべく早く」
とか、
「すぐに」
という言葉にとても弱い私です。。
少しでも早く抗がん剤治療を始めたほうが良いなら、もう、すぐに始めなければけないのでは…………
と、とても焦りもしました。
けれど、不安や分からない事ばかり。。
そして、
…………ステージ4。。
がん罹患者にとって、その言葉はとても、とても、重くのしかかります。
ましてや、彼は希少がんの小腸がん。
エビデンスもとても少ないです。
しかも、小腸がんは発見すら難しいがんです。
発見が難しかった、という事実が、さらに私の心を焦らせていたように思います。
希少がんということもあり、腸閉塞になって緊急入院しても、小腸がんの可能性を疑う医師はほとんどいないと思います。
腸閉塞を発症した方の中でも、小腸がんの方は少ないのではないか……と思います。
彼も11月に1回目の腸閉塞の緊急入院をしましたが、その時は腸閉塞が改善したので、それで退院、となりました。
健康診断で便潜血陽性になっても、大腸内視鏡検査をしても、きっと異常は見つからない………
…………彼は1度、便潜血陽性で健康診断で要再検査になっています。しかしその時は、今もとても忙しい彼ですが、段違いに仕事が苛酷な状況でした。…………それで大腸内視鏡検査に行けなかったのです。…………あの時にもし検査に行けていれば、と、思うこともあるのですが、大腸に異常があったわけではないので、きっと小腸がんは見つからなかっただろう、と2人で話したりもしました。
他の方のブログにも便潜血陽性になったことがある、という方は多かったように記憶してます。
けれど、毎年便潜血陽性になるわけではないのです。
小腸がんが発覚し、いつから………?
と疑問を持った時に、あの時に便潜血陽性になっていた!と振り返る方が多いし、彼もそうでした。
胃の健康診断でも、勿論見つかりません。
例え、胃カメラで毎年検査をしていたとしても、小腸の異常は見つかりません。
…………希少がんである上に、とても発見が困難ながんなのです。ですので、発見が遅れてしまう傾向にあるがんなのです………。
この経緯が、さらに私の心を焦らせたように感じています。
エビデンスが少ない中で、胃がんに準じた治療方針が良いのか、大腸がんに準じた治療方針が良いのか、まずはそこから悩みながらでした。
彼は主治医の言葉と、自身がいろいろと調べたりしていた事が合致したのか、主治医の治療方針に納得するのが早かったです。
私はというと、胃がんの治療法のSOX療法と大腸がんの治療法のXELOX療法の違いがいまいち分かっておらず、悩んでいました。
オキサリプラチンを使用する、という所は同じなのですが、服用するS-1とゼローダの違いが分かっておらず、私が参考にされていただいていたブログでは、XELOX療法で治療を進めている方が多かったので、
XELOX療法の方が良いのでは?ということを何度も彼に言ってしまっていたように思います。
『S-1もゼローダも一緒だよ』
と何度も彼は言ってくれました。
何度も丁寧に話し合いをしてくれました。
免疫チェックポイント阻害薬の話や、オプジーボの話もしたと思います。
彼の主治医はSOX療法以外にも色々な治療法を検討して、彼にSOX療法を勧めてくれた主治医です。免疫チェックポイント阻害薬が彼に有効かどうかの検査はいち早くしてくれたと記憶してます。
また記憶違いがあるかもなので、彼に確認しておきますね。
また、彼の主治医はセカンドオピニオンについてもとても理解のある医師で、彼自身がセカンドオピニオンを希望するなら、検査結果や経緯の資料はすぐに用意する意思があることも伝えてくれた医師です。
彼自身は、主治医と共にSOX療法をする、とかなり早い段階で決めていたのに、私としっかり話し合いをしてくれたのです。
彼が自身が選んだ治療方針を選ぶだろうことは、彼が決めた直後に理解はしていました。
その中で、私の不安とも向き合ってくれ、私が理解し納得するまで丁寧に話し合ってくれました。
こうして、彼の主治医と共にSOX療法をする、ということを決めたのでした。