前作61式戦車と並行して作っていたキットがあります。
『EMS-10ヅダ』
これは『機動戦士ガンダム MS IGLOO 1年戦争秘録』第3話 「軌道上に幻影は疾る」に登場したモビルスーツで、BANDAIの1/144HGUCシリーズで発売されたものです。
知人からの依頼で制作した作品ですが、掲載の許可が取れたので番外編としてアップします。
この機体はテスト機という設定から機体各部にかなり多くの注意書き(コーション)が入れられており、それらはキットでもシールで用意されているのですが、この作品では依頼主の要望によりオミットしています。
それには理由があって、キット付属のシールは薄いフィルムで出来てはいるものの、やはりその厚みが気になります。
とくにこのような小スケールのキットに数多く貼ると見た目がかなりうるさくなってしまうので、やむなくシールの使用を断念したというわけです。
とはいえ部隊章やパーソナルマークなどの主要マーキングは省略できないので、それらについては別売りの水転写式デカールで再現してあります。
シールドのマーキング。
第603技術試験隊所属の1番機を表しています。
シールドに装備された格闘戦用ピックは展開可能、裏面のグリップも設定どおり保持できます。
パイロット、ジャン・リュック・デュバル少佐のパーソナルエンブレム。
モノアイはウェーブ製「H・アイズ ピンク」でディテールアップしてあります。
マシンガンのスコープにも「H・アイズ ピンク」をはめ込みました。
背部に露出した大出力エンジンと単基大型スラスター。
ノズル内部にも精密なモールドが施されています。
腕部は伸縮機構(アームジャッキ)も再現されています。
肩のリブはアルミシールで金属感を表現しました。
脚部マウントには白兵戦用のヒートホークなど携行武器が装着できます。
このヅダはガンダム本編には登場せず、『MS IGLOO』で新たに追加されたMSであるため、ファーストガンダム世代のファンの中には拒絶反応を示す方も多いと聞きます。
しかしながら劇中での活躍は印象深く、『MS IGLOO 1年戦争秘録』 第3話を観ればその良さが必ずや理解いただけるものと確信します。
キットもHGUC(1/144)でありながらその部品構成や可動ギミックなどはMG(1/100)に勝るとも劣らぬ内容となっており、ガンプラファンにはぜひ一度手にしていただきたい一品です。
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