一日一生 | 行雲流水

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自由人まふの日々の記録

今日の自分は今日で終わり明日はまた新しい自分が生まれる・・つまり一日が一生。

だから今日失敗しても落ち込むことはない・・明日はまた新しい人生が始まるから。

これは天台宗大阿闍梨 酒井雄哉(実際の「さい」の文字はノがありません)師が著書『一日一生』のなかで語っておられる言葉です。

酒井雄哉師は天台宗の僧侶にして「千日回峰行」を二度満行され『北嶺大行満大阿闍梨』の尊称を得た方です。

「千日回峰行」とは天台宗の荒行で、7年をかけて比叡山中を1000日間回峰巡拝などを行い、その間地球一周に相当する40000キロを歩くというもので、さらに一度始めたらやめることは許されず、どうしても歩けなくなった場合は携えた紐で首を吊るか短刀で自害して詫びねばならないという厳しい掟が課せられています。

酒井師はこの行を一度満行するもそれに満足せず再度満行し「二千日回峰行」を成し遂げました。

千日回峰行を成し遂げた者は記録の残る比叡山400年の歴史の中で49人「二千日回峰行者」となると酒井師を含めてわずか3人しかいないそうです。

僕がこの方を知ったのは、同じ天台宗の尼僧である瀬戸内寂聴師の書かれた仏教の入門書に出ていたからで、そこにはこう書かれていました。

先の千日回峰行の後半に京都市中を歩く行があって、その折には信者や観光客などが沿道に座って行者を待ちます。

行者は待つ人々すべてに手にした数珠で頭をポンポンと叩く「お加持」という行いを施すのだそうですが、ある人がガンに侵された奥様のパジャマを持参して酒井師のお加持を受けたところ、不思議なことに奥様のガン細胞が消えてしまったのだそうです。

にわかに信じ難い話ではありますがこういったことが酒井雄哉師が生き仏と言われる所以かもしれません。

興味をもたれた方は師の著書が何冊かありますので読まれてみることをお勧めします。

僕がウォーキングをしているのはトレーニングともうひとつ心の鍛錬も兼ねています。

酒井師がこだわる「歩くこと」・・比べることさえおこがましいほどのほんの真似事ですが、それでもいつかきっと何かが得られると信じて歩いています。

一日一生 (朝日新書)/天台宗大阿闍梨 酒井 雄哉

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