インジェクションキットと違ってガレージキットはその製法から気泡はつきもので、注型法の工夫や真空脱泡機の使用などで最近はごく稀に気泡の全くないキットもありますが、それ以外はほとんどのキットに多かれ少なかれ存在します。
そのためガレキの表面処理にはこの気泡を埋めるという作業が含まれるわけですが、ある程度の大きさの気泡ならパテなり瞬間接着剤なりで埋めることができますのでとくに問題はありません。
問題なのはこのキットにあるようなピンホールのほうで、あまりに微細なためパテなどが入り込まず、かえって処理しにくい物となっています。こういう場合はエポキシパテのような粘土状のものは全く使えませんのでプラモデル用のラッカーパテを使います。そのままで擦り込むように盛るか、必要に応じてうすめ液で希釈して粘度を下げ、液状にして筆で塗り込む方法もあります。
ラッカーパテはガレキの素材であるキャストにも意外に食い付きがよく、簡単に剥がれ落ちることはありません。
ただ、溶剤の蒸発により硬化するためヒケが多いので、一度で埋めることは難しく何度かに分けて盛る必要があります。一度に厚く盛る方法もありますが、それだと内部が揮発しづらく硬化に時間がかかるため、硬化後に薄く盛る、を繰り返す方が結局は早くて確実です。
塗りたくった状態です
美少女系フィギュアは肌色が命!コスチュームも明るい色が多いのでホワイトパテを使いました。これだと表面がまだらにならず下地のサフを厚吹きせずに真っ白にできるので便利です。
切削作業に入るのは最後にパテを盛ってから一昼夜程度置いてからが安心なので今日の作業はパテを塗りたくって終了とします。
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