笑顔無き勝利・・・
昨日の深夜まで各局で選挙尽くしになりました。結果は直前予測にほぼ沿った結果になりました。そして、現職の大臣が8人も討ち死にという衝撃的な結果となりました。私は昨日の選挙を3年余前の狂った選択からずっと待望し続けてきました。あの選挙前から民主党の危うさ、異常さを嗅ぎ取って自分なりに身近な場所を含めた啓発を行いました。しかし、マスメディアとタックを組んだあの流れには勝てませんでした。そして今回。自公で325議席を確保するに至りました。数字だけを見れば、最低ラインの目標には到達した形になります。同じ大勝であれば、自民単独で325議席を取りたかった事でしょう。それはこれから行うであろう政策を思えば公明を切れるだけの選択肢を持ち得る上での連立というのが望むべき理想形だったでしょう。残念ながらそこまでには届かなかった事が今後の政治決断に於ける大きな枷となる事でしょう。そして何よりも、落ちるべき人間が幾人かゾンビの如く復活してしまった事も画竜点睛を欠く事となりました。来年の夏の参議院選挙までが一つ目にして最大の山場となるのは間違いないでしょう。そこまでに何を発言し、何を為すかをキチンと見定めなくてはなりません。それは与野党共に・・・です。そして今回の選挙で象徴的だったのは地方で戦った一議員は別として、その選挙結果を受ける党本部での会場の安倍・石破両氏の表情に勝者の余裕も笑みもなかったという事です。自民党とみれば何でも叩く人達にすれば、一つ叩く機会が無かったという一言で終わってしまうのでしょうが。深夜から行われた討論系の番組での、一言目には『自民が良くて勝った訳ではない』という常套句から始まって、翌日の新聞の中央地方を問わない各紙面の社説では『自民党に白紙委任した訳ではない』だの『タカ派の新総理への懸念』だの、仕舞には『比例で50しか取れてないのだから、国防軍や集団的自衛権の公約を取り下げるべき』だといった極論まで飛び出しました。民主党時代には抑制的であったマスメディアも民主党自身もいよいよ本領発揮と言わんばかりに右も左もバッシングの嵐です。過去の事がどうであれ、国民の付託を受けたばかりの人間に対して随分だなと思うのですが、選挙前も選挙中も与党も野党も、そしてメディアもこぞって『自民党ありき』での批判しか出来なかった事は厳然たる事実です。この一事を以ってしても、自民党の立ち位置というのは何処にあっても『与党的』なのだなと思います。勝って笑みをこぼせなかったのは、前回の反省に立っての『勝って兜の緒を締める』なのか、それとも今後の道筋の困難さを思ってか。私は自民党総裁選挙の際にも笑顔を見せなかった安倍総裁の気持ちを推測するならば後者であっただろうと思います。今回の総選挙には今の時点では勝者も敗者もありません。今回の結果の本当の意味での果実を得るのは参議院選挙の結果によってだと思います。そしてその時にこそ、今回の大勝に笑えなかった二人の笑顔を見たいと思います。