日本人の心の中に深い傷として残る戦争があります。
それは『太平洋戦争』という言葉に代表される、第二次世界大戦。
満州国建国から日中戦争という泥沼にはまり込み、そこから抜け出せないままに世界最強の国と戦う事になった戦争の事です。

しかし、この戦争に関して、日本人は60年以上経った今でも漠然とした負い目や知らないという事実から、兎角自虐的且つ否定的な観点や意見しか持てなくなっています。
特に原爆投下に関しては、安倍政権での某防衛大臣が語った言葉に代表されるように、『原爆を投下されても仕方が無い』や『あの原爆投下で戦争が終わった』等の言葉が聴かれます。

その度に私は深いため息とあの戦争が未だにキチンと総括されず、また、一般の人達の関心になっていない事による偏った・・・いえ、歪んだとも言えるものがあるのだなと痛感させられます。

あの戦争が何だったのか。
そもそも、どうして明治末期から昭和初期に掛けて、アジアの小国であった日本が列強と次々と戦う事になったのか。そして世界一の大国のアメリカとどうして激突する事になったのか・・・。
このことをキチンと系統立てて理解している人が一体どれほど居るでしょう?
戦後の甘ったるい国への批判の中で『自分には責任が無い』『自分とは無関係の事』と既定し、乖離させた人がどれだけ沢山居たでしょうか。

あの戦争が何だったのか、そしてその光と影とは何か。
一つのカテゴリを拾い上げても様々な考察が氾濫している事実。
日本人は兎角影の部分ばかりを拾い上げては『自らを戒めている』つもりになっている。
でも、実際に戒め、鞭打っているのは自らではなく、『嘗ての国』に対してです。
だからどんな無知に基づいていようとも一向に構わないし、自分に寸蒙の傷さえも付かない。
何と都合の良い、そして自分を謙虚に見せる虚構である事か。

他所の国の事ではありません。
自分の国の歴史なんです。
それを知らずに自国を貶める言葉を言い続ける事の罪深さに一体いつ人は気づくのでしょうか・・・。
少しでも良いです。冷静な目で歴史を、そして自分の生まれ育った国を見つめてください。

間違っても

『原爆投下で戦争終結が早まった』
『原爆投下は仕方ない』

などと言わないで下さい・・・。
原爆で死んだ30万にも上る人達が一体どのような理由であのように死ななければいけなかったのか。
それほど罪深い事をしたのでしょうか?
上に挙げた言葉を用いる事が出来る人はさぞ素晴らしい人格者であり、君子なのでしょう。
私は凡人ですが、こんな無神経で死者に対する暴言を私は知りません。

もう一度言います。

『原爆で自分が即死した事さえも分からずにこの世から蒸発した人にどれだけの罪があったのか?』

無見当な言葉を発する前にこの意味をしっかり考えて欲しい。
それに思いを致せない人は同じような理不尽な力で消滅させられるという事を・・・。

歴史について知らないという事は目を瞑って歩く事と同じと私は思います。
歴史を軽んじて無知である事に人は何度しっぺ返しを喰らった事でしょう。
この記事を読んで少しでも思う所がありましたらどうかご意見下さい。
私も拙い知識をフル稼働してお答えしたいと思います。