山吹の花を見て何時も初めに思い浮かべるのは

自分が子供の頃母が聞かせてくれた

次の歌

『七重八重
   花は咲けども
山吹の
   みの一つだに
      なきぞ悲しき』

若き日の太田道灌が蓑を借りるべくある小屋に入ったところ、若い女が何も言わず山吹の花一枝を差し出したので、道灌は怒って帰宅した。
後に山吹には「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞ悲しき」

の意が託されていたのだと教えられ無学を恥じたという有名な話だそうです。



“みの”の“み”には山吹には一つとして実がならないことと、
“みの”は蓑にかけていて
※蓑は藁で編んだ雨具のことわ、今風には“合羽”や“ポンチョ”でしょうか

いずれも現代では使用する人はまれ⁈


雨上がりの明るい陽射しの中“山吹”の鮮やかな“黄色”の花はすっかり明るい気分にさせてくれる花の一つでもある。

もう一つは(わんぱく小僧の遊びの一つ)
細い女竹で作る杉“テッボウ”
普通にはスギの実を弾に使うのに変えて

山吹の木の軸を切り出して“ウレタン状”の芯を使う!


楽しかった子供の頃の思い出。