エルヴィス・イン・ハワイ / (1973年)  収録
 「邦題」ユー・ゲイブ・ミー・ア・マウンテン  マーティン・ロビンス  作
 マーティン・ロビンスが68年に作詞・作曲。 自らのアルバム「It's A Sin」に収録。

 エルヴィスはスケールの大きい作品を、より重厚なタッチで見事に歌い上げています。
 エルヴィスのシンガーとしての偉大さを立証しているともいえる作品で、70年代のコンサートで
 しばしば登場。 ライブバージョンのみしか残っていないのはとても残念です。
 映画「エルヴィス・オン・ツアー」にも登場しています。 
 (越川政義)







 ※伝説の「アロハ・フロム・ハワイ」公演より♪
 1973年1月14日、ハワイ、HICで開催されたクイ・リー癌基金のための慈善コンサート♪
 報道番組だけに使われていた人工衛星を使い、世界同時生中継された史上初で最後の
 ショーです。 約38ヵ国で放送され、視聴者数は15億人とも言われています。
 エルヴィスは全世界同時中継という仕事を誇りに思い、アメリカの象徴であるイーグルの
 刺繍をほどこしたジャンプ・スーツを特注で作らせました。



  ■ ユー・ゲイブ・ミー・ア・マウンテン

  砂漠のまなんかに生まれて
  母は私に生命をくれると同時に死んだ
  彼の妻をうばったのは私のせいだと
  父の愛すらも許されず
  神よ、貴方はご存知ですね。 私は無実の罪で
  牢獄に入れられておりました
  それとてもあまたの丘の頂きのひとつとして
  私はそれらすべてをひとつひとつ越えてまいりました

  しかしこのたびは神よ、貴方は山を下さった
  とても私には登れそうにない山を
  それはとうてい丘と呼び得ないもの
  貴方様はこのたび私に山を下さったのです

  愛する女は心の痛みに飽き疲れ
  悲嘆とあらそいに疲れきっています
  なんにもならない労働に疲れ果てて
  私の妻であることにも疲れたのです
  彼女は私の陽光のいちるの望みを持ち去り
  私の誇りと喜びを
  私が生きる理由を
  そして私の小さな坊やまで連れ去りました

  ああ神様
  貴方はこのたび私に山を下さった
  とても私には登れないだろう山を
  とてもそれは丘とはいえないような山を
  神様、あなたはこのたび私に下さったのです
  神様、あなたはこのたび私に下さったのです

                訳 : 湯川れい子



  
   ELVIS ALOHA FROM HAWAI
   VIA SATELLITE
 Elvis : NBC - TV Spesial / (1968年)  収録
 Memories / Charro / (1969年)  シングル  収録
 邦題「メモリーズ」  ビリー・ストレンジ & マック・デイヴィス 共作


 名ギタリスト、ビリー・ストレンジと、シンガーとしても活躍しているマック・デイヴィスが
 共作した美しいバラードです♪ 
 NBC- TV スペシャルでオンエアされる初のワンマンショー「エルヴィス」のために作ら
 れたオリジナル曲。

 エルヴィスの情感あるヴォーカルと、美しいメロディと歌詞.....心に響きます。
 映画「This Is Elvis」 「Elvis On Tour」のエンディングに使用されている曲でもあります。
 



   Elvis Presley - Memories,  NBC-TV Special (1968 Comeback Special)



 ■ メモリーズ

 ☆ 想い出は
   心のページの間にはさまれて
   想い出は
   ワインのように、年月が甘味を加えていく
 
   静かな想いがやさしく降り注ぎ
   そっと地面に舞い降りる
   まるで足元に積もった黄金色の枯葉
   手をのばし触れるとはじけ散る
   甘い、甘い想い出と共に

 ★ 君と手をつないだこと、赤いブーケ
   紫色にかすみがかかったたそがれ時
   笑った時の君の目やなんでもない毎日
   君と過ごした静かな夜や穏やかな日々
   
   くり返し ☆

   想い出、想い出

   くり返し ★
   くり返し ☆

   想い出、想い出
   甘い想い出
   想い出・・・・

             訳 : 前田絢子


     
  
   Elvis Presley : NBC TV Special  (1968年)

   
   Memories / Charroi  (1969年)
   
  Peace In The Vallay / (1957年)  収録
  You'll Never Walk Alone / (1971年)  収録
  邦題「主よ導き給え」  トーマス・A・ドーシー  作


  トーマスは1939年に最初の妻と、生まれたばかりの女の子を一度に失います。
   その悲しみを作品にしたのがこのナンバーで、以来セイクレッド・ライターとして
  ゴスペル・ソングを次々と作るようになります。 

  アレサ・フランクリン、マヘリア・ジャクソン、アル・グリーン、レッド・フォーリー、B.Bキング
  など、多くのアーティストに取り上げられています。




    Elvis Presley - Take My Hand, Precious Lord 


  黒人運動の父、マーティン・ルーサー・キング牧師が好んでいた曲でした。
  若きアレサ・フランクリン、マヘリア・ジャクソンに いつもリクエストしていたそうです。
   
   

  ■ テイク・マイ・ハンド・プレシャス・ロード  

 *尊き主よ わが手をとりたまえ
  われを導き わが足を立たせたまえ

  われは疲れ 弱り 衰えぬ 
  願わくは 嵐の中 闇の中から
  われを 光のうちへと導きたまえ
  尊き主よ  わが手をとりて われを故郷 (天国) へ導きたまえ

  わが行く手が 闇にふさがれしとき
  尊き主よ わが傍らに留まりたまえ
  わが生命の火が 消えんとするとき
  わが叫びを聞き入れたまえ わが心の叫びを聞き入れたまえ
  ころび倒れぬよう わが手をとりたまえ
  尊き主よ わが手をとりて われを故郷に導きたまえ

  夕闇がせまり
  夜のとばりがおりるとき
  一日が暮れて 陽が沈むとき
  一人川辺にたたずむとき
  われに行く道を示し わが手をとりたまえ
  尊き主よ わが手をとりて われを故郷に導きたまえ

 *くりかえし
                      訳 : 前田絢子



  

  
  Peace In The Valley  (1957)  

 
 [エルヴィスとゴスペル]
 エルヴィスは子供の頃から教会音楽に触れてきました。
 幼い頃からの教えをもとに、宗教 (神) をしっかり自分の中で持ち続け、
 ゴスペル・ミュージックにも自分の音楽としてきちんと取り入れてきました。

 エルヴィスは キング・オブ・ロックン・ロールであると共に、偉大なゴスペル・シンガー
 でした。 生涯で3回のグラミー賞を獲得していますが、全てゴスペル部門です。


         
                      Graceland Grammys