東京都美術館で開催中の「モネ展」に行って来ました。
  「印象、日の出」、東京では21年ぶりの公開です!
  今回見どころの「印象、日の出」は、10/18 までの展示。
  「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」は、10/20 ~ 12/13 の展示。

  フランス・パリにある「マルモッタン・モネ美術館」所蔵の作品。
  マルモッタン・モネ美術館は、モネが86歳で亡くなるまで 手元に残したコレクションを
  収めています。モネ展ではモネが10代後半に描いていた珍しいカリカチュア(風刺画)
  生前発表されることのなかった家族の肖像画、移りゆく光をも捉えた「睡蓮」の連作、
  晩年白内障を患ってからも精力的に描き続けた「日本の橋」、最晩年の色彩溢れる
  作品など、約90点の傑作が展示されています。

   
    
     クロード・モネ
     《印象、日の出》 1872年
     「印象派」という呼称の由来となったクロード・モネの象徴的な絵画「印象、日の出」
     モネの名を世にしらしめた名作。 モネが32歳のときの作品です。
     水面に朝日が映り、様々な色に変化する瞬間を捉えています。
     モネが幼少期を過ごした町、ル・アーヴィルの港。

   
     
     ピエール=オーギュスト・ルノワール [1841 - 1919]   
     《新聞を読むクロード・モネ》 1873年
     トレードマークの帽子とひげ、パイプを加えて新聞を読むモネの姿です。
     ルノワールらしいあたたかな色調の作品です。
     モネとは学生時代から亡くなるまで60年間親友同士でした。


     
     ピエール=オーギュスト・ルノワール [1841 - 1919]
     《クロード・モネ夫人の肖像》 1873年 
     モネの最初の妻カミーユは、視線を正面から外し幸せそうに少しはにかんだ
     表情を浮かべています。


     
     クロード・モネ
     《トゥルーヴィルの海辺にて》 1870年
     1865年当時、18歳のカミーユ・ドンシュー(1847 - 1879) と出会いモデルの一人と
     なり、1870年に結婚しました。


     
     クロード・モネ
     《ポンポン付きの帽子をかぶったミシェル・モネの肖像》 1880年
     モネの二男ミシェルの肖像画 (2歳半)


     
     クロード・モネ
     《劇作家フランソワ・ニコライ、通称クレルヴィル》 1858年
     10代後半の若きモネは(1856年~1858年) にかけて風刺画家として仕事を
     始めました。

     
     
     クロード・モネ
     《テュイルリー公園》 1876年
     穏やかな午後の陽ざしをうけて、緑が輝くように美しいテュイルリー公園の眺めです。
     庭園の小道が幾何学的な平行線を描いて、一定のリズムで重ねられていき近景から
     遠景へといたる空間を構成しています。

 
     
      クロード・モネ
     《雪の効果、日没》 1875年


     
     クロード・モネ
     《オランダのチューリップ畑》 1886年
     
    
     
     クロード・モネ
     《キスゲの花》 1914 - 17年
      
    
     
     クロード・モネ
     《小舟》 1887年 
      無人の小舟がゆらゆらと川に浮かんでいる。 意味ありげな設定であるが
     主題である小舟を縦長の画面の端に配するという構図の斬新さは モネら
     印象派の画家たちを魅了した浮世絵に想を得ているだろう。 その船に対
     して、画面手前を大きく占めるのは、川の底で揺らめく水草である。
     光を反射しながら揺れる水草は濃い緑に黄緑色や赤褐色をアクセントとし
     て交え、うねるような曲線が力強く描き重ねられています。


    
     クロード・モネ
     《睡蓮》 1903年 
      ピンクの睡蓮の花が池のいたるところに描かれていますが、モネの終生のテーマ
     だった水に映る風景や光の反射が表現されている作品です。 水面に映り込む木
     を描くことによって空間の広さを感じさせています。 空の高さまで想像できます。
     右側の水面に映っている影は日本に縁のあるしだれ柳です。

     
      
     クロード・モネ
     《睡蓮》 1916 - 19年
     睡蓮の花にはモネの特別の思い入れがありました。
     モネは見たものを描いていたのですがこの青い睡蓮はモネが想像で描いたものと言
     われています。 モネは青い睡蓮を自分の庭に咲かせたいと苗を取り寄せましたが、
     青い睡蓮は熱帯性でフランス北部では気温が低く、夏でも涼しいジヴェル二-では花
     を咲かせることが出来ませんでした。 
     
     
           
      クロード・モネ
     《日本の橋》 1918 - 24年
     モネ最晩年の代表作のひとつ「日本の橋」。
     浮世絵に描かれる太鼓橋をイメージしています。  
     自宅兼アトリエで造園した庭の池に架けられました。
     晩年のモネは白内障により通常ならば絵画を制作するのが困難になるほど視力が
     低下していたものの、この頃のモネは衰える眼で連作的巨大装飾画「睡蓮」など、
     自身の集大成となる作品を数多く制作しています。  
 
     
      
     クロード・モネ
     《バラの小道、ジヴェル二ー」 1920 - 22年 
     モネが80歳を超えたころに描かれた作品。バラが咲きほこるアーチをあざやかに描い
     ています。粗いタッチで赤系の色彩が強いものを何度も塗り重ねているのが特徴。


     

     かつての繊細な作品から激しい色調で粗いタッチの作品を描いた晩年のモネ。
     作風の変化にはモネが患った病と関係がありました。モネは1912年72歳の時に
     白内障を患い、1922年になると右目は光と動きを感知するのみとなり左目も読み
     書きができないほどに悪化しました。1923年、右眼の水晶体を取り除く手術は成
     功しましたが白内障によって青が強く見える症状を改善するための分厚くて黄色
     いレンズの眼鏡をかけていました。色を正確に感じられなくなっても尚、モネの製
     作意欲は衰えることはありませんでした。 


     
     クロード・モネ (1840 - 1926)
     印象派を代表するフランスの画家。
     「光の画家」の別称があり、時間や季節とともに移りゆく光と
     色彩の変化を生涯にわたり追求した画家でした。
     
    
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     俳優の田辺誠一さん 作
 
     タイトル
     「モネ in   JAPAN」  

     睡蓮の葉の上で絵を描くモネの姿が描かれています。
     犬のモッチーと猫のクッキーがモネと共演。

     作品のコンセプトは?
     モネは日本画を収集していたり日本が大好きだったので
     モネを接待するJAPAN で。
     

     モネは日本文化に大きな影響を受けた画家でした。
     モネの住んでいた自宅が今も残されています。
     家には数多くの浮世絵が壁に飾られています。
     すべてモネが買い集めたものです。 その数は200点に及ぶといいます。

     そんな日本好きのモネのために・・・
     田辺画伯は:
     日本にいらしたことがないので、是非日本に絵の中でいらしていただきたい。
     富士山を描いていただきたい。


     キャンバスの中には富士山を入れて、日本風にアレンジした印象・日の出、
     そして睡蓮のオマージュとして睡蓮の葉が描かれています。

     モネが86年の生涯で睡蓮を何作品も描いています。
     モネが生涯で描いた「睡蓮」は200点以上と言われています。
     作品の1割が睡蓮でした。



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      音声ガイドを利用して2時間ほどかけて観賞しました。
      眼福にあずかりました。

      モネ展は絶大なる人気です!
      入場制限があり、20分待ちでした。



    DSC_0883.jpg 

     東京都美術館 
     〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
              http://www.tobikan.jp/