ラヴ・ミー・ドゥ / P.S. アイ・ラヴ・ユー / (1962年)    収録  シングル 
プリーズ・プリーズ・ミー  /  (1962年)    収録
パスト・マスターズ / (1988年)    収録
邦題「ラヴ・ミー・ドゥ」  マッカートニー/レノン  作

ビートルズの記念すべきデビュー・シングル。 全米1位獲得。
ポールが10代半ば(58年頃) に書き、ジョンが少し手伝ったという。
リード・ヴォーカルはポール。







 ■ ラヴ・ミー・ドゥ

 ねえ 愛しておくれ
 こんなに君が好きなんだ
 絶対に裏切ったりしない
 だから どうか愛しておくれ
 この僕を

 誰かを愛したい
 新しい恋人が欲しいのさ
 誰かを愛したい
 君みたいな娘を

 ねえ 愛しておくれ
 こんなに君が好きなんだ
 絶対に裏切ったりしない
 だから どうか愛しておくれ
 この僕を

       訳 : 内田久美子



 「それまでの作曲活動の最高点だよ。 ジョンとの完全な共作。 ブルースをやろうとしたんだ
 。 未熟だったから、黒人っぽい音を作るほどの技量はなかったけど」(ポール)
 「基本的にポールだ。 俺はミドル・エイトを書いた」(ジョン)

 書かれた当初、リード・ヴォーカルはジョンだった。 ブルースフィーリングを醸すには妥当な
 選択だろう。 しかし、62年6月6日、EMIにおける初セッション時に、マーティンにハーモニカ
 演奏との兼任は無理だと指摘され、ボーカルをポールに譲っている。 「アンソロジー1」では
 この日に演奏されたバージョンが聴ける。 まだドラマーはピート・ベストだ。

 続いて、62年9月4日、リンゴ加入後初のセッションで15テイクを録音。 複数テイクを編集した
 ものが、デビューシングルに収められた。 (現在はバスト・マスターズVOL.1」に収録)

 しかしリンゴのプレイに不満があったマーティンは、1週間後の9月11日、EMI スタジオのセッ
 ション・ドラマー、アンディ・ホワイトを雇い入れて再録音を敢行。 リンゴはタンバリンに回され
 た。 このアルバムをはじめ、大多数のレコードに収録されたのはこちらのパーションだ。 
 リンゴ版とアンディ版は、タンバリンの有無で判別できる。 (鳥居一希)


  
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