プリーズ・プリーズ・ミー / (1963年)     収録
 邦題「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」  マッカートニー / レノン  作

 ロックン・ロールの新時代が到来したことを告げたデビュー・アルバム。
 アルバムのオープニング曲です。
 チャック・ベリーやリトル・リチャード的な黒人ロックン・ロールテイスト。
 初期のライヴでは頻繁に取り上げられました。







 ■ アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア

 彼女は ほんの17歳
 僕のいう意味が わかるかい
 彼女のルックスは
 誰とも比べものにならなかった
 他の娘とは もう踊れないよ
 あそこに立っている彼女を見てしまったから

 彼女が僕を見た
 僕には わかったよ
 僕はすぐ彼女に恋をするってね
 彼女も他の男とは踊らないよ
 僕があそこに立っている彼女を見てしまったから

 あの部屋を横切ったとき
 僕のハートは高鳴った
 そして僕は彼女の手をぎゅっと握りしめたんだ

 僕たちは しっかり抱き合い
 夜通し踊りつづけた
 僕はとたんに彼女に恋をしたよ
 もう 他の娘とは絶対に踊らないよ
 あそこに立っている彼女を見てしまったから

 あの部屋を横切ったとき
 僕のハートは高鳴った
 そして僕は彼女の手をぎゅっと握りしめたんだ

 僕たちは しっかり抱き合い
 夜通し踊りつづけた
 僕はとたんに彼女に恋をしたよ
 もう 他の娘とは絶対に踊らないよ
 あそこに立っている彼女を見てしまったから

 あそこに立っている彼女を見てしまったからさ
 あそこに立っている彼女を見てしまったからさ

                  訳 : 山本安見



 デビュー・アルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」用のセッションは63年2月11日のわずか
 1日で行われ、全部で10曲収録された。 
 その中で最もロックン・ロール色が強いのがこの初期の代表曲。
 ポールがチャック・ベリーに影響を受けて10代後半に作った曲である (60~61年頃) 。 
 若きビートルズのどこにも収まりきらないエネルギーが充満している。 
 そもそもこのアルバム・セッションは、 ” ライヴの雰囲気をそのままスタジオに持ち込め
 ないか”  というプロデューサーのジョージ・マーティンの発案によって1日で行われるこ
 とになったもの。  
 そのため演奏はほとんど “一発録り” で ライヴで鍛え抜かれたバ ンドの勢いを感じさ
 せる曲が多い。 この曲はその勢いが顕著に表れたナンバーだ ろう。
 〈藤本国彦)  




    Good Evening New York  (With Billey Joel),  July/17/2009



  
     THE BEATLES PLEASE PLEASE ME