コロナ明けの、久々にまともなGWということもあり、数年ぶりに海外で過ごすことにした。円安が気がかりではあったので、急遽グアムから円安の影響が少ないとのことでベトナムへ予定変更、直前ではあったがGW期の観光客は少ないらしく、ホテルの予約もスムーズだった。しかし、いざ到着してみれば、やはり以前とは物価が違う。

 

まあ、発展途上国は発展の途上であって、日本みたいに停滞してるわけじゃないのだから、過去と比較すれば物価が上がるのは必然。それでもアメリカや欧州よりは格段に過ごしやすかったんだろう。帰国してニュースを見れば、やはりアメリカへ行った方々は物価の差に面食らったようだ。とはいえ現状は「ドルが高い」だけではなく「円が安い」のだということをまざまざと見せつけられたGWであった。

 

 

・・・と、妄想はここまで。

 

家族もパートナーもいないのに海外旅行行くほど酔狂じゃないし、そもそもパスポートが無い。大前提旅費が工面できんし。そんなわけで、GW中最も遠出したのは10キロ程度離れたYAMADA電機までであった。

 

そんな私にもやなければならないタスクはあった。

 

そう、録画したBD-Rのレーベル印刷と無尽蔵に増え続けるDVDの鑑賞である。結婚し(てしまっ)た推しの出演番組の録画を減らした分、BS/CSの冬季アニメが増えたから結局80枚程度貯まっていた。インドア派なのにデスクワークが苦手という先天性天邪鬼には中々大変な作業。しかもそんな作業をしながらDVD鑑賞なんかしても内容が入ってくるわけがない。結局印刷作業の合間にDVD鑑賞という強行日程となってしまった。

 

そんな中気付いたことをいくつか。

 

最近の推しはアーシア・アルジェントとスー・チー(ミャンマーの活動家ではない)。天邪鬼な私の推しは必ずしも現在進行形で活躍してる人とは限らない。お二方共現在は40代後半で、人気のピークは’00年前後である。

 

アーシア・アルジェントのおススメは

・トラウマ/鮮血の叫び

・スカーレット・ディーバ

・Bモンキー

・NEW ROSE HOTEL

・レディ・アサシン

・最後の愛人

・ダリオ・アルジェント ドラキュラ

スー・チーのおススメは

・愛慾

・SEX&禅

・慾女

・夢翔る人/色情男女

・不夜街2

・私。スー・チー

・トランスポーター(1作目)

 

といったところ。

蛇足だが紹介した作品ではちゃんと脱いでるので安心してご鑑賞を。

 

ん?思いっきり話が逸れた。今回見たのはスー・チー出演の「北京ロック」(2001年)。ざくっとあらすじを書くと、売れないアマチュアロックミュージシャンと訳アリで香港から逃げてきた音楽家とスー・チー演じる(観客から「早く脱げ~」と野次が飛んでくるような)ドサ周りの垢抜けないセクシーダンスグループのメンバーが織り成す青春の1ページではあるものの、主人公のアマチュアミュージシャンがレコード会社との契約に失敗して自暴自棄になり・・・といったストーリー。

 

スー・チーのビキニのステージ衣装や川で髪を洗う時の胸ポチは当然チェックするとして、率直な感想として「Z世代にはピンとこないだろうな」と。

 

まずスー・チーの役どころが典型的共依存。見てて苦しくなる。そして、レコード会社との契約がポシャりミュージシャンがヤケを起こすくだり。今なら動画をバズらせることができれば、レコード会社との契約は死活問題にはならないでしょう。でも70~00年代くらいには、契約にこぎつけず苦しんだセミプロなんて山ほどいたと思う。当時を知る世代と現役で評価が分かれそう。

 

ついでに「美少年の恋」(1998年)。題名で推して知るべしだけど、ゲイ2人が主役のボーイズ・ラブ映画。スー・チーはレズの友人で、まあ脇役かな。腐女子は泣いて喜ぶんだろうけど、私にゲイ成分が皆無であることを痛感してしまった。決してLGBTを差別することはないし、マツコ・デラックスはリスペクトしているが、私は男に言い寄られたら生理的に無理(佐藤かよは私の認識では女性)。男同士のキスシーンもキツいなぁ。まあ、’98年当時にこんな映画が公開されていたことがスゴい。それだけ日本が遅れているのかね?

 

アーシア・アルジェントは何を置いても「最後の愛人」(2007年)。もはやポルノ。親の七光り(父親が有名なホラー映画監督)と言わせない迫力が圧巻。日本の二世タレントも見習ってほしい。

 

閑話休題

 

 約80枚のレーベル印刷をして、必然的に出てくる次の課題はその「保管」である。無尽蔵に増えるDVDと言っても半分以上はレンタル落ちである(GEOもTSUTAYAも将来を見据えたのか毎月大放出してるし)。当然DVDファイルとレンタルケース差し替え用のトールケースが必要になる。だからヤマダ電機なのだ。ところがここでアクシデントが起きる。


・・・あほみたいに値上がりしてる・・・


DVDファイルはざっと1.5倍、トールケースに至っては2倍以上だった。


原油高騰は承知していたからBD-Rが1割程度値上がりしていたのは把握していたが、保管用の小物が2倍になってるのは想定外。便乗値上げすら疑ってしまった。


ただ、冷静に考えればファイルやトールケースの需要は一時期よりも減っているのは想像に難くない。まして時代は配信やストリーミングが主流になりつつあるんだろう。物理的にストックする人口は年々減る一方だろうから、もはや大量生産するものではないのかもしれん。ましてや世界的なプラスチック削減ムード。


ちなみにインド映画の(本国仕様)のDVDソフトはスリムケースが主流。インド映画サントラはほぼ紙ケース。スー・チーの国内版未発の主演DVD(台湾製?)も紙ジャケであった。まあ、本にしてもCD/DVDにしても日本は世界一装丁が丁寧だが、プラスチック削減の意識はインドや台湾の方が高いのかもしれん。


しかし、今更コレクションを手放してストリーミングや配信に移行なんてできる気がしないぞ。結局、DVDファイルは形が揃わないのは断念してGEO製にスイッチ、そう言えばBD-Rスピンドルもドンキが値上げしたのでGEO製に切り替えたっけ。


環境問題の一環と解釈しれば仕方ない側面もあるんだろうけど、こんなところでも昭和世代の生きづらさを実感してしまった。


ストリーミング世代からすれば老害の思考なのかもなあ。


でもせつない・・・。