有意で効果的なインターンシップとは
~大学1年生インターンシップ(オープンカンパニー)立上げのリアル
学生にも喜ばれ、やりがいの採用につながり早期離職を防ぐインターンシップを実施するには?
先日、大学1年生のインターンシップ(オープンカンパニー)を大学と企業との連携で実施いたしました。(福山市立大学と福山通運株式会社様の連携での実施。)
実は、学生にも喜ばれ、やりがいのある人の採用につながり早期離職を防ぐインターンシップを実施するには、いくつかの大切なポイントがあることをあらためて体感したところでした。有意で効果的なものとするには、いくつかのポイントがあります。そして、学内でのともするとブレーキがかかりそうなことのへの対応や、受け入れ企業との慎重やり取りを通じて、ようやく実現したものです。
(福山通運と立ち上げた1年生オープンカンパニー。学生と人事部の方々)
ちなみに、最近、経済産業省・文部科学省・厚生労働省の3省合意によって、「インターンシップ」の定義や類型の変更がありました(2025年卒生から適用)。5日以上実施し職場体験を必ずおこなう本格的なものを「インターンシップ」とし、対して1年生や短期でおこなったものは、インターンシップではなく、「オープンカンパニー」や、「キャリア教育」と呼ばなければならくなりました。インターンシップのコンテンツをどうしたらよいのかという悩みに加えて、企画自体の設定について戸惑う企業も多いのではないでしょうか。
大学内・産業内を知るインサイダーの視点から効果的なインターンシップの立ち上げについて
いわば、学生の生態を知り、企業・産業と生でやり取りして、大学内・産業内の両方を知るいわば「インサイダー」の観点から、インターンシップ(オープンカンパニー)についてどのようなプロセスがおこるのか、かつどのようなことが効果的なのかなどについて、今回を含めて何回かにわけて、下記※の形で、お話したく思います。これについて京都産業大学の松坂政先生の優れた理論などもあります。とにもかくにも日々、キャリアデザインセンター長としてリアルにヒーヒーしていることが、少しでもお役に立てば幸いです。
<小目次>「1年生のインターンシップ(オープンカンパニー)実施のリアルプロセス」
〇1年生のインターンシップ(オープンカンパニー)の立ち上げと実施について
・立ち上げ時、大学内の反応
・大学生の生態と呼びかけの具体
・企業サイドでの捉え方
・学生の反応
〇早期インターンシップ実施にかかわる理論(日米)
〇効果的なインターンシップの作り方 (オープンカンパニーおよび3年生以上でのインターンシップ)
1年生のインターンシップ(オープンカンパニー)の立ち上げと実施について ~福山通運(株)
次回お話しますが、まずさわりだけ触れさせてください。実施は、福山通運株式会社の本社ビルで、実施いたしました。
1年生7名が参加し、福山通運の人事部の方々、またさらには小丸成洋社長様ご本人から直接に学生にお話し頂くシーンまでありました。(2024年2月14日)。福山通運は運送業日本第5位で年商3300億円を超える大企業ですが、こうした大企業と大学との連携での実施は、珍しいものです。
(福山通運人事部が独自開発した業務ボードゲームを体験する参加学生たち)
さて、立ち上げる時の大学での反応や、企業でのご苦労などについて、次回お話したく思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
感謝 前山総一郎 (s-maeyama@fcu.ac.jp)