本日:2023/08/27(日)
今から1ヶ月前になります
奄美大島のノネコとして捕獲されたブラックスモーク柄で可愛い男の子《織》が、この世を去りました
(2023年7月11日永眠)
亡くなる一年前(2022年5月20日)
奄美大島ノネコ管理計画にて捕獲され、ノネコNO.343として連絡が入ったノネコと呼ばれた《織》君
その時はまだ子猫でした
《飛行機に乗ってすぐの写真:織》
奄美大島のノネコ(ネコ)は、収容報告が入ってから1週間で引き取り手がいないと殺処分となります。
《織》君も、ノネコとして捕獲され1週間の命の期限がつけられた1匹でした。
横浜にある奄美の猫を救う為に設立した保護猫カフェCAITSITH(ケットシー)では、3年経った現在、カフェのボランティアさんは80人近くに増えました。
その中でも、猫を最初に預かってくれる預かりボランティアさんは15人しかいません
カフェデビュー(ケットシーで随時過ごす猫)するには、まず最低でも2ヶ月間は自宅で預かってもらう必要があります。
2ヶ月の間には避妊去勢手術やワクチンなどの初期医療のため病院に行ってもらう事と、人との生活が出来るように人慣れや生活リズムを覚えさせていきます。
《織》君も同じように、預かりボランティアさんがカフェデビューに向けてお世話をしてくれる予定でした
初めから人が大好きで甘えん坊だった《織》君
しかし、横浜に来て次の週には、低体温のショック状態になりました。
預かりさんが病院へ連れて行き栄養剤や抗ショック剤などで対応してくれましたが、貧血があまりにも酷く入院となりました。
体調が安定していた時の写真
(左手前:グレーの毛色のノネコNO.344は絣ちゃん。右後ろ:ノネコNO.343織君)
急な貧血...何が原因なのかわからない...預かりさんは混乱していたけど、「とにかく病院に!」「すぐにでも貧血をなんとかしないといけない!!」そう思いすぐに病院へ駆け込んでくれました。
その時は、輸血を優先的に行う必要があり、猫ボラ仲間の家にいる元気な保護猫の血液をもらう事ができました。
原因を探りたくても、血液検査をする為の血液が取れない
落ち着いてから疑う病気を消去法で消していく..それしか方法がありませんでした。
とにかくいつも貧血がひどい
ブラックスモークの子なのに、黄疸が酷く全体が黄色くなっている
しばらく輸血をしながらも体調が少し良い時に、《織》君にとったら貴重な血液をとり、なんとか検査ができる時には調べてもらいました
↓
・ヘモバルトネラ...陰性だった
・ピルビン酸キナーゼ欠損症疑い...問題なしだった
・白血病..擬陽性出たけどPCR検査陰性だった、念のためインターフェロンを続け、簡易検査で陰性。
その後
↓
インターフェロンのお陰で陰転したとしたら、最初の貧血は白血病のせいで急性溶解性貧血?疑い?
もしかしたら血液中の寄生虫の可能性も考えてステロイドの注射と投薬開始..
2022年7月終わり頃に退院の予定が経ったのに..また貧血になる。
入院延期。
2022年8月に入りやっと退院が決まる。
でも、また別の問題が出てきたんです。
織の尻尾の先が腐ってて骨が出ていた
尻尾の先は折れたというより、関節が外れた?
皮膚の中で尻尾の先は壊死していました。
空輸後ほとんど入院していた織..奄美から来た時には、既に尻尾の先は少し傷のように禿げていました
今回の尻尾の事で思う事...
捕獲された当時、子猫だった《織》が慌てて捕獲機に尻尾が引っかかり怪我をしたのではないか?
そうだとしたら、今回は尻尾であったとしても、猫の命に関わる。もう2度とそんな形で捕まって欲しくないです。
織は結局は、尻尾とは関係なく貧血が酷い。
なんとか退院できたけど毎日のお薬は欠かせない。
時々、体調が安定する時もあったけど、貧血は常にあったので、《織》にとって貧血体質に慣れてきているような状態になっていたのかもしれない..
だからと言って貧血が安定しているはずがなく、時に平行線であるだけで悪いとどんどん下がっていく...
《織》の血液は作るよりも早くどんどん壊されていくんです。
入退院を繰り返す...
ステロイドの注射で《織》は、少し生きた...
1年という期間でしたが..奄美からきて《織》は、預かりさんに出会い、人の優しさを知り、甘える事を学ぶ事ができました
《織》が亡くなるまで、ずっと体調報告を預かりさんからもらっていたので、時々嬉しそうに「退院できる!」って話してくれた時の事を今でも昨日の事のように思い出します
織の為に尽くしてくれた1年間
愛情をかけて家族というものを《織》に与えてくれた預かりボランティアさん
預かりさんはこう私に言います
『ずっと頑張ってくれていたので、一緒に家に帰ってこれると思っていたので悲しいです。
織が、倒れた6/26
奇跡的に助かって一緒に過ごせた一年は、織からの贈り物なんだと思います。』
〜織を気にかけてくださっていた皆様へ〜
織の事を気にかけてくださり、応援の言葉を沢山いただきありがとうございました。
『医療費に』と、『織に美味しいのを食べさせて欲しい』と、ご支援・ご支援物資を送ってくださり心から感謝致します。
預かりさんも、まだ心の整理ができていません。
ケットシーの仲間も、心の整理に時間がかかります。
それでも、捕獲され続けている奄美大島のネコ(奄美ではノネコと言う)達が、今後も殺される事がないように、次の子を預かって、ご縁を繋いでいく事をやめる事はありません。
きっと《織》も空で、仲間達を救って欲しい..そう願っているに違いないですから。
〜会員メンバーorご寄付のお願い〜
2023年9月NPO法人CAITSITHは第3期を迎えます
今までこうして活動を続けて来る事が出来たのも、いつも見てくださる皆さまから頂く応援の言葉に励まされ、猫たちが辛い思いをしないよういつでも病院にかかれるお金のご支援が頂けているお陰です。
そしてなによりも、奄美大島のノネコとして捕獲されたネコ達の殺処分は現在もゼロでいられています。今後も引き続き殺処分にならずに済むように、頑張っていきます。
私たちの活動に賛同してくださる方には是非私たちと一緒に賛助会員様になって頂けませんでしょうか?
*入会後10月頃になりますが、会報と会員カードとオリジナルステッカーをご自宅に送らさせていただきます。
NPO法人CAITSITHの賛助会員(年会費3000円)のご登録はこちらから
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*会員様に会報を送らさせていただきます
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ハンドメイドのキーホルダーも
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ケットシーのオリジナルLINEスタンプが出来ました。猫たちへの支援になります
[譲渡型猫カフェ CAIT SITHの猫たち]
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