ひがん | キッチンラーメンのブログ

キッチンラーメンのブログ

思いつくまま、つれづれに

今日は彼岸の中日ですね。朝のうちに墓参りに行って来ました。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、数日前までの残暑が弱まって秋の色が漂い始めました。季節が移ろうのは当たり前でしょうが何か不思議な気がします。

不思議と言えば、この時期になると、お約束のように咲くヒガンバナ(彼岸花)。曼珠沙華(マンジュシャゲ、またはマンジュシャカ)とも呼ばれる花は独特の形をしていますが、多年草で開花終了後の晩秋に葉が姿を見せるという、つまり開花期には葉がなく、葉があるときは花がないという変わり者。毒性があって、誤って食べた場合には死に至ることもあるということですが、毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されているそうです。

彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来するという説が有力ですが、私の周辺では数日前まで咲いていなかったのに、昨日あたりから咲き始めました。すでに咲きそろった地方もあるでしょうが、当地では例年より少し遅れているのかもしれませんね。

キッチンラーメン家のお墓の周辺にも毎年必ず姿を現すのですが、まだ今朝はあの独特の花は開いていませんでした。帰り道の土手で咲いているのを見かけましたが、満開になるのはもう少しだけ先になるのかなと思います。

キッチンラーメンのブログ-P1000784.jpg

涼しくなったとはいえ、往復およそ1時間の道程を歩くとたっぷり汗をかいてしまいました。でも、ひと頃のように噴き出した汗が滝のように流れ落ちるというようなこともなく、滲んだ汗も心地よい風が拭い去ってくれますから快適ですね。いよいよ過ごし易い季節の到来です。

自然は多少の狂いはあっても、大きく裏切ることなく季節の移ろいをもたらしてくれます。有難いことですね。寒い冬もやがては春になり、暑い夏を耐えた後には過ごし易く実り多い秋がやって来ます。

煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」(しがん)と言うのに対して、向う側の岸を「彼岸」と言いますが、仏教においては、春分・秋分の前後各3日を合わせた7日間を「彼岸会(ひがんえ)」として仏事を行う期間とされ、中日(春分の日・秋分の日)は先祖に感謝する日とされています。

彼岸の中日を迎えた今日、東日本大震災の被災地においても、各地で墓参りが行われ法要が営まれているのでしょうか?

先日のNHKスペシャル「追跡 復興予算19兆円」で、東日本大震災復興予算19兆円が、その一部しか被災地に回されていないということが伝えられました。NHKが入手した5万ページを超える資料を分析し、追跡調査した結果、総額19兆円のうちのわずか2兆円足らずしか被災地では使われていないということが見えてきたというのです。

残りの大半は、例えば沖縄県の道路整備費用7億円、反捕鯨団体対策関連費23億円、国立競技場補修費3億円など、およそ被災地とは直接関係のない200を超える事業に約2兆円が復興予算から投入されているといいます。

本格的な復興予算と位置付けられている3次補正分9.2兆円については、例えば経済産業省が国内最大手のコンタクトレンズメーカーが岐阜県に新設する工場の建設費用数億円を「国内立地補助金」として補助を認めました。岐阜工場建設により生産が増加し売り上げが増えれば仙台などにある営業所や販売店の雇用拡大に繋がるなど、被災地における将来の雇用拡大効果が期待できるという理由でした。
こんな「風が吹けば桶屋が儲かる」式の理屈を捻り出す知恵があるのなら、どうして被災地で重箱の隅を突っつくような理由で申請を却下しているケースを救う知恵を捻り出そうとしないのだろうかと、憤りで体が震えてしまいました。

経産省以外の省庁でも似たような理屈で500を超える事業を捻り出して、復興予算を使おうとしているようで、別の情報によると、霞が関の合同庁舎の改修12億円、被災地以外の3つの税務署の改修5億円、沖縄の小中学校改修に31億円、被災地以外の国立大学改修389億円、被災地以外の全国の道路整備273億円などなど・・・。

これが事実であるならば、国民として(私も国民の一人として認めていただけるのであれば)、とても納得できるものではありません。普通の感覚として、被災地の復興に直接役立つ使い方を期待していますし、使われている者だと信じていました。

復興財源確保のために、来年(2013年1月)から25年間に及ぶ所得税納税額2.1%の上乗せ、2014年から10年間は住民税(均等割部分)の年1000円上乗せ等々の負担を強いられることが決まってしまいました。復興増税以外にも消費税の増税・保険料の負担増などなどで、年収300万円世帯なら25万円の負担増になるとも言われています。

国民の大多数は、一日も早い被災地の復興を願って増税も仕方ないか、と不承不承自分を納得させるしかないと思っているのに、増税を決定した当事者である国会は、いつまで経っても我利我欲で動いているようにしか思えません。何とも情けなくて肩を落として溜息を吐くしかありません。

こんな「此岸」の姿を「彼岸」の方々はどんな思いで見ておられるのかなあなんて考えているうちに、秋の爽快さが薄れて来て、気温も真夏日の境界線である30℃に迫って来ました。想定外の愚痴話になってしまいました。今回はこの辺で打ち止めにしてクールダウンしようと思います。

「彼岸」は毎年春秋2回やって来ますが、大震災被災地の復興という国民の「悲願」が叶えられるのは果たしていつになることでしょうか?気が遠くなってしまいそうですが、いやいや、「悲観」してばかりではダメだと言い聞かせながらブログをアップさせていただくことにします。最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

ペタしてね