パーソナルトレーナーという仕事をしていると、どうしても「ダイエット」とか「マッチョ」みたいなキーワードが付いて回るわけですが、まぁそれは世の中にはそういう需要があるということですし、実際過体重であれば減量すべきで、目指したい身体があるならそれに向かっていくというのは崇高な行いであると言えるかもしれません。

 

ただ、最近はすぐに答えを求める傾向にあって、例えば「五分で腹筋を割る」とか「痩せる食事」といったセンセーショナルなタイトルの動画や記事が横行してしまっていることについては、かなりの危機感を抱いています。

 

そういう発信をする自称専門家にはもちろん大きな問題があるわけですが、それを見たり聞いたりして実際にやってみる人がいるということも大問題です。

 

哲学というか哲学っぽいことというか、まぁ何でもいいのですが、そう言った類のものに少しでも触れておくと、何でもかんでも等号で繋ぐことがどれだけ愚かなことか分かるはずです。

 

 「五分で腹筋を割る」みたいなものに喰いついてしまうのは、思考からの逃亡に他なりません。

 

これは何もダイエットとか身体作りに限ったことではありませんね。

 

戦後の教育システムに仕掛けられた時限爆弾が炸裂しているのでしょう。

 

ですからこれは先述した様な自称専門家やそれを信じてしまう人など、個人個人を責め立てても仕方がない話です。

 

何故なら構造上の問題だから。

 

でもその構造を形成しているのは個人と個人間にある空気ですから、個人の行動や意識が変わっていかないことにはどうしようもないとも言えます。

 

こりゃまた複雑な話になって参りましたね。

 

ただ世界が混沌であって究極的な抽象性を持っているものだという前提を共有する事が出来れば、「五分で腹筋を割る」とか「痩せる食事」なんていう馬鹿げた話はちょっとぐらい減るのかなと考えなくもありません。

 

相変わらず纏まりのない拙い文章で大変恐縮ですが、そんな想いもあって著わしたのが

 

『ジムに入会したら国を救う破目になった』

 

というネット小説です。(宣伝かよ。笑)

 

これまた素人仕事で拙い作品ではありますが、さらさらっとお読み頂けると幸いです。

 

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