治水と生物多様性と風情ある町を守るために | 前田武志オフィシャルブログ「まえたけだよりweb版」Powered by Ameba

治水と生物多様性と風情ある町を守るために

先日視察に行った島根県ですが、実は水害の多い地域だそうです。


特に宍道湖に流れる斐伊川は、大雨で増水すると宍道湖の湖面を押し上げ、県庁所在地である松江市の市街地を水浸しにするというのです。


例えば【平成18年水害の浸水状況マップ】 によるといかに大規模な被害が出たか、一目瞭然です。


前田武志オフィシャルブログ「まえたけだよりweb版」Powered by Ameba
(島根県、実は水害が多いそうです)


そこで、国交省と島根県では、水害の対策として次の3つの手法を採用しました。


(1)上流のダムで水をせき止める。


(2)斐伊川増水の際に水を西隣の神戸川に放水する。



前田武志オフィシャルブログ「まえたけだよりweb版」Powered by Ameba
(一定の水位を超えると斐伊川の水は日本海に伸びる神戸川へ流れる)


(3)宍道湖から中海に至る水路を改修する。



斐伊川は天井川と呼ばれ、住宅よりも川の方が高く、洪水が起これば大変な被害を引き起こします。


前田武志オフィシャルブログ「まえたけだよりweb版」Powered by Ameba
(神戸川への放水路で宍道湖から日本海へと流路を変える大工事)

また、(3)松江市は宍道湖の湖面と非常に近くとてもきれいな街ですが、一方で湖面が増水すれば市中は大規模冠水に見舞われます。


前田武志オフィシャルブログ「まえたけだよりweb版」Powered by Ameba
(市内を流れる川と風情ある瓦屋根の旧市街)


その為、中海と宍道湖をつなぐ川の流量を調整し、また水があふれないように護岸整備も必要になります。


前田武志オフィシャルブログ「まえたけだよりweb版」Powered by Ameba
(市内の水路では川船が行きかい風情のある街並みです)


そして豊かな自然を守るためには、また生物多様性保護の観点から各種工事には十分に気を配った取組みを求められます。

前田武志オフィシャルブログ「まえたけだよりweb版」Powered by Ameba
(川下から松江市内を望む)


安心・安全の担保が第一であることは言を待ちませんが、島根県には豊かな自然や出雲大社、そして風情ある街並みが多く残されています。


「国民の生活が第一。」を忘れず、地域の特性に合った公共工事を進め、持続可能な素晴らしい国土作りに、前田武志は取り組みます。