被災地復興に向けて新エネルギー事業の導入を
本日、キシムラインダストリーの岸村さん、イーソリューションの市瀬さん、アールデザインの今泉さんがご来室になり、被災地復興に向けての具体的なアクションプランについてのご説明を頂きました。
岸村さんは太陽光発電システムのデザインを手掛けられ、以前ご紹介したソーラートラックの運用にも取り組んでおられます。
太陽光発電には住宅電源タイプ、産業電源タイプ、そしてソーラートラックのような独立電源タイプ三つの分野があるそうです。
この独立電源タイプは、例えば太陽光発電であれば、電力系統から外れて活動できるため、大きな可能性があるのですが、この独立電源タイプとはいえ住宅、工場など様々な用途において、いわゆる電力会社の電力系統に接続しなければ利用が困難といった先入観もあり、今回の大震災では大変な事例もあったようです。
一例をあげると岩手県の葛巻町では太陽光、風力、バイオマスなど新エネルギー発電事業に取組み、町の電力需要の160%に上る発電量を持ちながら、全発電量を売電のために東北電力の電力系統に接続していたがために、停電の憂き目にあったそうです。
電力系統から独立しておれば、折角の取り組み、リスクへの備えが無駄になることなく、真にリスクマネジメントの活きた葛巻モデルとして脚光を浴びたことでしょう。
先日のブログでも触れましたが、地方の過疎地域であればある程、エネルギーは地産地消で賄えます。
そしてエネルギーの地産地消は地方に雇用と活気と生み出します。
そのためにも是非、地域のミニ発電会社実現に向けて取り組んで参りたいと思います。
さて、その中で議論したご提案は、地域にこのミニ発電所を設立できる人材を創るための環境作り、そして有事においても活躍するソーラートラックの導入と、ソーラートラックを絡めた環境・エネルギー教育の実施、そのための事業主体を設立し、実際に進めるためのスキームについてです。
具体的な内容は割愛いたしますが、地方には人もお金も、そしてエネルギー源となる自然も豊富にあり、欠けているのは最新の情報とスキームです。
その情報とスキームをいかに地方に根付かせるかということで議論は白熱いたしました。
大震災からの復興の鍵は再生可能エネルギー。
前田武志は震災の復興、地域の活性化に全力で取り組んで参ります。