NATO議員団との安全保障を巡るミッションが終わりました
北大西洋条約機構(NATO)議員会議の一行が訪日し、外交・防衛・安全保障関係について精力的な日程をこなし、明朝、関西国際空港より帰欧されます。
ドイツのスティナー議員を団長とする11カ国20人の議員団でした。
日本側の受け皿は日米欧総合安全保障議員協議会であり、4月から私が高村前会長(元外相/自民党)の要請を受けて会長を務めています。
その後の参議院選挙や政局もあって事務局長が定まらず、私が兼任いたしました。
事務局の頑張りのお陰で訪日議員団も充実した滞在であったようです。
冷戦終結後、NATOは東欧からトルコまでカバーし、ヨーロッパのみならず世界の安全保障の柱となっています。
米国、カナダも主要構成国とする北大西洋の軍事同盟ですから、アフガニスタン戦争を「米国の戦争だ(ブッシュ大統領)」と位置付けた米国の同盟国として各国ともアフガンに参戦し、それぞれの国で大きな政治問題となっているのです。
私が主催した10月18日(月)朝の日欧議員団会議を皮切りに総理官邸、外務省、防衛省、自衛隊、海上保安庁等と意見交換をしました。
私も予算委員会など国会の合間を縫って会長としての責を果たさせていただきました。
日本のアフガン支援、対中国問題、日本の地域安全保障の方向などが関心事でした。
アフガニスタンに対する日本の大きな民生支援、NATOとも協力してのソマリア沖海賊対策、日本のPKO協力などなど、日本の継続的な世界に対する平和協力を改めて認識したようです。
ヨーロッパ諸国の政治家達にとって極東の大国日本の平和貢献は見えにくいものであるだけに非常に良い機会となりました。
ポーランド、ルーマニア、トルコなど英独仏などと複雑な歴史を持つ国々が一つの軍事同盟に集まってヨーロッパの平和を構築してきた政治プロセスを議員団との交流を通じて学ぶことになりました。
20日の夜は横須賀で自衛艦隊司令官の艦上レセプションがあり、参加いたしました。
最後に世界の平和と繁栄を祈って私が杯を挙げ、別れを惜しみました。