照明担当です、アカザワです。

まさか演者の仲間たちが、本番中に本当に僕の名前を叫ぶとは思ってもいませんでした。

アカザワです。


「音響の子がかっこよかった」

とある女の子が言っていました。

照明の子は、顔も見られません。

僕は影でした。

アカザワです。



アカザワです。

声が小さくて態度も小さいので、舞台には未だ出ることができていません。

アカザワです。

情けない。


アカザワです。

涙が出そうです。

アカザワです。