3/16(土)午後2時から小田原三の丸ホール大ホールで

Fore Future 巡回公演シリーズ小田原公演を聴きました



開演40分くらい前にホール近くに着いたら

小田原城の下の広場でeスポーツのイベントをやってました

キッチンカーも多数出店していて、それなりに盛り上がっていました

アイドルと戦おうみたいなイベントもあって

ポケモンナイトで対戦するみたいでした

対戦するアイドルは「真っ白なキャンバス」というグループでメンバーらしき女の子が何人かいましたね (^_^)

三の丸ホールに開演30分ほど前に着くと入口付近もホワイエも賑わいがありました

実際客席についてみると体感で95%は客席が埋まっており大盛況でした


曲目は

ベートーヴェン 「プロメテウスの創造物」序曲

ベートーヴェン ピアノ、ヴィイオリン、チェロとオーケストラのための三重協奏曲

(※ ソリストアンコール 本文内に記載します)

ベートーヴェン 交響曲第5番ハ短調


指揮は水戸博之

協奏曲のソリストはヴィイオリン 荒井里桜、チェロ 横坂源、ピアノ 務川慧悟

チェロの横坂さんだけ知りませんでした (⌒-⌒; )


オーケストラの編成は古典派の演奏には十分な少し少なめな編成

弦楽器は第1ヴィイオリン12,第2ヴィイオリン10,ヴィオラ8,チェロ6,コントラバス4 で

第1ヴィイオリンと第2ヴィイオリンはステージ前方の左右に別れる対向配置でした


1曲目の「プロメテウスの創造物」はプログラムにはバレエ音楽「プロメテウスのの創造物」序曲とあり、そうだったっけ?と思いました (⌒-⌒; )

ベートーヴェンの序曲集はレコードやCDで聞き馴染みがあるのに

バレエの曲として意識したことはなかったです

演奏はとても引き締まった例えるなら採れたて野菜のサラダのような演奏で

正直、過去に聴いた名指揮者の演奏のどれを聴いても快活だけどすぐ終わる感じの曲、ぐらいのイメージしかありませんでしてが

ベートーヴェンらしい推進力と活力に溢れ

爽やかでポジティブな音楽がとても気持ちよくて元気になれる感じがして曲の魅力を再認識しました (^_^)


三重協奏曲は室内楽のピアノ三重奏をオーケストラの中に放り込んだみたいな珍しい編成の曲

ソリストの出番も代わる代わるになるのでモチベーションが難しそうな気もしますが

それぞれが担当する楽器の魅力を華やかに引き出して贅沢な時間を創っていました

特に名前を知らなかった横浜源さんのチェロが

少し細身なながらとても艶やかな音で歌心溢れるメロディが紡がれていく様が素晴らしかったです

またチェロ、ヴィイオリン、ピアノと同じメロディをバトンのようにリレーしていく親密なやり取りに心が暖かくなりました (^_^)

ちなみにヴィイオリンの荒井里桜さんの衣装は裾が床につくデザインのシルキーな白のロングドレスでした

ソリストが3人いるのでソリストアンコールをやるのかなぁ?曲はどうするだろうと思ったらやってくれました (^_^)

ベートーヴェンのピアノ三重奏曲っぽいなとは思ったものの室内楽はそんなには聴かないので休憩時間にホワイエ確認したら

ベートーヴェンのピアノ三重奏曲「街の歌」〜第2楽章でした


後半はベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調

ここでの水戸さんは三重協奏曲の時よりも意欲的で熱い指揮ぶりでした

有名なジャジャジャジャーンのテーマで始まる第1楽章は少し速めのテンポで颯爽と始まり

推進力のある音楽が怒涛の勢いで駆け抜けて行きました

ちなみに第2主題直前の短いソロは提示部がホルン、再現部がファゴットと楽譜通りでした

ホルンは2人体制でしたが全ての曲で完璧で第4楽章の勝利の凱歌のように歌い上げるところも勇壮で素晴らしかったです

アンコールはありませんでしたが

全体に観客の反応はとても暖かくて一体感がありました


優秀で魅力的な神奈川フィルの演奏を定期的に三の丸ホールで聴きたいなぁ

三重協奏曲のソリストの皆さんも次は本当のソロで来て欲しいですね (^_^)