当店では万年筆の修理及ぶペン先調整をメインの業務にしております。

その中で大きな部分を占めるのがペン先調整です。万年筆が好きな方にはペン先調整と言う言葉は聞き慣れている言葉だと思いますが、万年筆を使用していない方や一般的にはペン先の何をするのが調整かわからない方が大半だと思います。ペン先に関してはどこまでが修理か調整か区分けするのが難しい事もありますので当店は店名でも一般的に通りが良いわかりやすいという事から「万年筆修理」という店名にしております。


修理、調整、カスタマイズのような事を今回の説明では一括りにペン先調整として説明いたします。

ペン先はまずは当然の事ながら不良でない事が正常使用できる条件になります。画像のような状態が1番わかりやすい不良状態です。画像はペン先が曲がっていて先端が開きながら上下にズレています。これは筆記できない事は見た目にもわかりやすいと思います。こういった不良状態を修正するのが1番わかりやすく最も必要なペン先調整の内容です。


曲がりは落下など使用中に後天的要因で起きますので原因も使用している人が把握できている事が多いです。ですが不具合にはいろんなケースがあり、見た目にはわかりにくいものの方が実は多いです。「インクが出ない」というシンプルな事であってもたくさんの原因のパターンがあります。そういった不良状態を解消するのがペン先調整の1番メインです。


他には文字を小さく書く為に細くしたいインクの流れてくる量を増やしたい減らしたい、筆記感触をスムーズにしたいなどカスタマイズ的な要素のものがあります。まずは「インクが出ない」というどの方にも明確な不具合、不良に関して次回のブログで解説したいと思います。