結集宮城大会の2日目は、今結集のメインに掲げた東日本大震災巡拝慰霊法要が勤められます。

 今大会の実行委員長が、雨が降ろうが槍が降ろうがどうしても海岸でやりたいという熱い思いに実行委員一同絆されて計画してきた法要がいよいよはじまります。

 朝一、まずもって気になったのは天気。

 万が一雨でも降ろうものなら、やはり大変ですが、そんな心配は全くの取り越し苦労でした。

 海から太陽が昇り、素晴らしい天気となりました。

 朝、駐車場に行き、自家用車から法螺貝を取りに行くと外の寒さも思ったほどではありませんでした。(よしこれなら大丈夫だと心の中で思いました。)

因みに、この法要に備え、夏には法螺貝を求めて練習してきた私。
 完全に俄か仕込みの立螺師ですが、何とか一緒に思いを込めたいなあという気持ちは人一倍です。(^◇^;)

 8時からの法要説明会の準備で実行委員の皆さんは朝早くからコンベンションホールに集まりました。
 また海岸準備組も出発して行き、いよいよ感が高まって来ました。

 私達は朝食後、7時半には再度コンベンションホールに集まり、参加者を待ちました。

参加者が大勢になったので野蒜海岸迄の移動のバスも急遽1台増やして7号車まであります。

 私は7号車の班長を仰せつかっています。

 各号車ごとに並んで座るのですが、やはり大変な人数です。

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(写真は事務局から頂きました)

 お名前を確認しながら巡拝中に撒く砂(加持土砂)をお配りします。

 7号車は各派会長やご来賓の方々がお乗りになります。
 ご無礼が無いように精一杯させていただきましたが、有難いなあと思ったのは当初歩く予定で無かったご来賓の方で、今回のような趣旨なら自分も一緒に歩きたいというお申し出があったそうで、その方も7号車にお乗り頂きました、有難うございました。

 ホールで30分、会奉行と列奉行による全体の説明の後、いよいよ各バスに乗り込み野蒜海岸へ向けて出発しました。

 バスの中では巡拝中、法要中の注意事項を私の方から説明させて頂きました。

 諸先輩方の前で緊張しましたが実行委員長の思いをどうぞ汲んで頂きますようにとお願いをしました。

 そして副班長の方から法螺貝を立て方を説明していただき、車中で練習もやりました。

 そうこうしているうちにバスは巡拝の出発地点の野蒜出張所に到着しました。

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 写真は下見で訪れた時の野蒜海岸。

 海岸まで真言宗智山派の管長猊下を始め沢山の方々にお加持して頂いた砂を撒きながら被災地を巡拝します。
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 写真は加持土砂を入れた袋です。

 バスを降りた時から皆様方の顔が変わった気が私にはしました。

 誰一人としてお喋りをすることもなく、携帯をいじることもなく、黙々と歩き、心を込めて砂を撒き、法螺を立てながらの行脚です。

一糸乱れずとはこの事か、というぐらいの巡拝でした。

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行脚中は写真撮影厳禁でしたので、写真は事務局から頂きました、Facebookでも見れます。

 歩く所々では大津波が押し寄せた爪痕が残り、頬には涙が伝わりました。

 巡拝は順調に進み、列を組み直す鳴瀬第二中学に到着しました。(続く)