二日目の日程は順調そのもので、9時前には願成寺、国宝白水阿弥陀堂さまへ到着しました。


 法要開始は10時30分、阿弥陀堂へ上堂ですから一時間半の余裕がありました。


実行委員長のひとりごと



 それにしても結集二日間は良い天気に恵まれました。

 阿弥陀堂は200人以上の人が入るスペースは無く、多くの人は外でテントを張って椅子に座ってお経を唱えるという形ですので、もし雨でも降ろうものなら大変だったと思います。

 念ずれば通ずるという事でしょうか。


 去年の新潟で私は根拠もなく絶対晴れます!と言って雨が上がって晴れましたが今年の福島は最初から最後まで晴れ!


 我々青年会員の思い、ご参列の皆様の思い、被災地の皆様の我々を見守って下さる思い、色々な方の思いがあの青空となって表れたと私は思いました。


 さて、法要は「東日本大震災物故者鎮魂・慰霊光明三昧土砂加持法要」

 震災三回忌に当たる今年、被災地福島で行われる結集で亡くなられた方へ私達僧侶が先ずもって出来ること。


 それは御霊に対して祈りを込め、お経を唱え、鎮魂・慰霊に願いを込めること。


 それが今回の結集、そして法要をする意義だと思います。


 紹介が遅れましたが、今結集のテーマは

 心地開眼-薩埵の威儀に住すべし-


 というテーマです。



 新潟大会のシンプルなテーマとは打って変わって深い深い意味が込められているテーマです。



 僧侶の皆様は結集当日配布された管長猊下の祝辞や福島第一教区青年会長の挨拶文にて確認していただければテーマに込めた意味が分かると思います。


 また、このブログをご覧の一般の方は、先に私が書いたように、震災で或いはある事情で亡くなられた方に対して、先ずもって私達僧侶がすべきことは何か?祈りの本質を考え、御霊に対して鎮魂・慰霊を願って祈る事。


 そして、それを考え、実践するためにこのテーマになったと私は理解しています。



 その実践の場が今日の法要です。



 200人をはるかに超える青年僧が一堂に会して思いを一にして行った法要は重みがあり、意義深い法要であったと思います。



 唱えたお経も習礼(リハーサルみたいなもの)をした訳ではないのですが本当によく声が揃っていて素晴らしい声明となりました。



 また、能化様の法要に際して読まれる「表白回向文」、こうった回向文や表白文は通常は難しい言葉が並ぶことが多いのですが、今回の「表白回向文」は一般の方が聞いていても分かり易くまた、震災以降の私達青年僧の活動についても触れて戴き感動的な文でありました。
参列されていた一般の方も心打たれたのではないでしょうか。



 青年会の機関誌「智青」等で今一度読む機会があったらなあと思います。

 (たぶんまたまた・°・(ノД`)・°・となってしまうでしょう。

 皆で思いを一つにして一心に祈りを込めた大法要も無事に終わり、続けて閉会式が開かれました。



 前日に案を作った大会宣言文も無事に承認を得、福島第一教区青年会長からの謝辞があり、大会はすべて終了となりました。

 これだけの法要を手配するのは大変だったろうと思いますが、さすがに震災後から被災地の最前線に立って支援活動をしてきた福島の青年会の方々、段取り良く手配して、素晴らしい法要になりました。



 私もこんな素晴らしい法要に出仕出来たことに感謝の気持ちで一杯です。



 結集福島大会に参加して二日間通して思う事は、素晴らしい結集に参加できて本当に良かったです。


 良い話、有難いお言葉、そして3.11以来となる「希望の灯りモニュメント」、薄磯海岸、そして修徳院様への訪問、そして白水阿弥陀堂での大法要。



 どれも私にとって意義深いものばかりでした。


 そして被災地で行う結集はやっぱり重いです、深い意味が、深い意義があると思います。

 新潟で結集を行った時は今は新潟は被災地ではないので、ある意味行け行けで復興の風を送るぞ!という気概で開催をしました。


 しかし被災地での結集開催は行け行けの乗りとは違う重みがあるように思います。


 なので参加する私達も心して参加しなければならないと改めて思いました。


 そんな事で、終った後は自分が思った以上に疲れが出ましたが、その疲れに被災地で開く結集の深い意味、意義を感じました。



 この後の結集は「宮城大会」へ行きますが、これも同じく被災地での結集。


 今度は実行委員会の一員としての参加です。



 心して参加し、思いを参加者の皆さんと込めて来たいと思っています。


photo:02


 
 写真は福島結集の記念品、竹の華籠(はなご)、法要の際に使いました。

(ちょっと見難いですかね)

 そう言えば、法要の写真が全くありません。

 法要中は私も衣を着し、皆と思いを込めていましたので、さすがに写真を撮ることは出来ませんでした。

 他の人のブログ等を覗くと写真があるかもしれませんので、もしでしたらそちらの方でご確認ください。

さて結集が終わった後、ごく親しい方々と少し遅い昼食会。

結集が終わった後って本当に淋しい。
だからお名残惜しんで、親しい人と集まって後席で語り合う。

 淋しさが込み上げて来た去年の結集の終わった日を思い返していました。(感涙)

 結集に終わった淋しさに少し浸ったら次の結集へ向けて頑張ろうと思います。

 何はともあれ、福島大会の実行委員会の皆様、智山青年連合会の執行部の皆様、素晴らしい結集を有難うございました。


 (結集福島大会 完)