2022 新年あけましておめでとうございます.
事務所は1月6日から仕事始め.
僕はお正月はなんだかんだとほとんど事務所にいましたが、建築巡礼もしてきました.
何度目かの明治村.
やっぱりライトの帝国ホテルは感動します.
物の端部のデザインの納め方.
物の終わらせ方.
ギリシャのオーダー然り、近代建築以前の作法をしっかりとオサえつつ、ライトの建築に昇華しています.
日本建築のオマージュ?コーニスの上部、水平ラインにわずかなてりが付けられていることにはじめて気づく.
スケール感.階段周りの天井面のおさえ、階段足元の大谷石の配置.数段のスキップフロアがつくる空間の流動と溜まり.
抜けとトップライト、内外同じデザインの柱に仕込んだ照明がつくる気積の豊かさ.
何度来てもいいなぁ。。。
(移築後の天井の仕上げがノペッとした味気ない塗装仕上げは残念ですが…)
建築の力が圧倒的。。。理論や思考、思想、言葉がなかったとしても、この建築は建築自体がすべてを体現しています.
明治村でいちばん好きな建築.
大明寺聖パウロ教会.
何度来てもほれぼれ.
幸田露伴が住んだ家、蝸牛庵も好きな建築.
魅力的なプラン.蝸牛のように旋回していく内部の間取り.
天井高の違いがそれぞれの場をつくる.
廊下がいつのまにか外になって、縁側と透明に一体化する.
玄関入ってすぐの現代の間取りではあまりなくなった取次もいい場所だなぁ.
蝸牛庵って名前もいいなぁ、、、
半泥子の陶芸に対するネーミングのユーモアとセンスを思い出す.
全ては魅力につながって.
他にも、いろんなスケールの体感サンプリングができて、いい巡礼でした.
以前はよさがあまりわからなかったヨハネ聖堂.
数年ぶりに来てみたら、素晴らしくて鳥肌が立った.
やっぱり建築は何回も訪れるべきなんだな。。
葦の天井だったんだ.
外観と応答した内部の在り方.
差し込まれた聖なる場所への結界の白壁とアシンメトリーな開口.
そこに取り次ぐ腰壁の高さ.
バットレスが側廊をつくっている・・・.
屋根の連続が空間の連続と、力の連続となって、外壁へと収束していく建ち方.
自身のセンサーも、建築リテラシー能力も成長してるってことなのかと.
一年のはじまり.
本年もよろしくお願いいたします!
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