極めてこじんてきなことだけれど、自分の感性、世界を観る視線に一番影響をいただいた方がいます.
多気町ご出身の写真家 中里和人さん.
中里さんが三重に数日帰省されるとのことで、一日ご一緒させていただきました.
中里さんと中里さんの教え子である写真家の榎本さんと、フィールドワークに.
中里さんの探索の仕方.
ターゲットを見つける嗅覚、視線.
急旋回、ギュイーンと車をUターンすること数知れず.
いつも中里さんとご一緒させていただいていると、世界と時間がいつもと同じようで、でもいつもまにかいつもとすこし違う世界にきたような感覚になります.
位相が変わる.時空が変わる.平行世界.
中里さんはそんな世界を行き来できる方だと思うのです.
この日は僕も中里さんの時空の舟に乗船.
一緒に石を拾いました.
僕のこれは、心臓、肝臓、黒いなにかの臓.
そういえば、僕が夜学のころ、中里さんの企画展、石はきれい、を大阪のINAXギャラリーで拝見したなぁ、なんて思い出しつつ・・・。
目的地は以前中里さんにご案内した小屋の宝石箱、阿曽浦へ.
舟の余った塗料で家や小屋たちが塗られていて、カラフルな漁村なのです.
阿曽浦は初めて来ましたが、育った町から1時間のところにこんなにも環境が違う町があることに新鮮さと感動を感じました.
灯台下暗しだ。。。
一時間撮影したあと、二見まで.
中里さんの行きつけの貝屋さんに.
なにここ、こんなおみせがあったなんて.
時間がとまる.おばちゃんが丁寧に貝の名前を札にかいて、いっしょに貝を包んでくれて.
めずらしい貝をふところに、(価格設定も30年くらいとまっているんじゃなかろうか・・・)一緒にでく工房さんと、中里さんのいきつけの伊勢うどん屋さん、そしてnijiiroさんへ.
夜、先生のご実家、でくさんのグラスで乾杯.
先生に写真を見せていただきながら、言葉を交わし合う、最高の夜でした。。。。
朝、先生の本棚。。。。
中里さんのご実家は路地みたいな廊下があったり、中か外かわからないようなつながりだったり、
玄関の雨戸からピンホールカメラたちがさしこんでいたり、ちいさな窓から朝陽が土壁をなでていたり、
先生の写真の世界観と非常に通じるぶぶんを感じたのでした。
やはり育たれた場所と感性はつながっているのかな、と思ったり.
朝、あぁ。このシーンは!ぼくが初めて買った中里さんの写真集、4つの町で登場したカットだ、
なんてドキドキしながら夢うつつで自宅に帰ったのでした.
この日も大きな学びを授けていただきました.
ありがとうございます.
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建築 三重 三重県 設計事務所