20180830-31 | ヨネダ設計舎のブログ

ヨネダ設計舎のブログ

出来事 日常 建築 

前回のブログを読み返したら、ホロヨイでなんだか雑に書いてしまっていたので、書き直します。。。


急遽、クライアントの東京事務所にて打合せ.


このプロジェクトに自分を採用しても良いかどうか、賛否がある中で、僕を推薦して下さった方、取締役の方たちに今の案をプレゼンする.



その後、せっかく東京まで来たので、行きたかった場所を巡る計画に.





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森美術館で開催中の 日本の建築展 へ.

たくさんの展示は見ごたえがあった.


学術的な深掘りは少なくとも、名作たちを肌で感じ、再考する機会となり、大きな学びとなった.


原寸の待庵に入る事ができ、数年前外から見た実物を思い出しながら、素材とスケールを反芻し、体感を重ねる.




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文献で何度も見た丹下健三さんの自邸1/3模型は、シビレました。。。


どの柱一本、耐力壁一枚抜いても成立しない意匠と構造の緊張感。

木造ピロティ。 ダブルに抱かせた柱と梁。 その取合い。




「建築の意味や問題というのは、建物が成立する社会や文化の網の目の中に、その建物の居場所を見つけていくことである。」


塚本由晴





夜、同じビルのシネマでひとり、観たかった映画を観る。




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オモシロかったし、勢いがあった.




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宿は、平田晃久さんが設計されたナインアワーズ赤坂で.


僕の好きなカプセルホテル。。。


いつもカプセルに泊ると自分が蜜蜂になった気持ちになる.


それが案外心地よかったり.

動物的本能かな、、、


男女のゾーニング分けや主要動線の寸法、諸室の配置、数など、参考になった.






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翌日、先月のいつだったかブログで行きたいなぁ、と書いた国立博物館にて終了間際の縄文展へ.

(諦めていたけれど、結局来る事になって、少しばかりの不思議な因縁を感じたり、、、)

平日なのにものすごい人で(もちろん僕もその中の一人)、チケットを買うだけで30分の列、帰ろうかとも思ったけれど、あれもこれも、縄文土器、土偶、埴輪界の代表たちが勢ぞろい・・・。


来て、ヨカッタ。。。




同、上野公園内にある、東京文化会館.

いつ来ても、カッコイイ.


前川国男. いい時代のRC造.


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その後、浅草 BOROMUSEUMへ.


田中忠三郎さんがコレクションされた日本の歩み.

我々の生命の営みそのもの。。。


触れる展示品たち.

何枚も布をつかって、人間を温めてきたこの布団を持った時、泣きそうになった.



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ドンジャ.

寒い北国. この大きな布の中に親子で入って、お互いの温もりで温め合いながら就寝した.

人と人の体温.

とても根源的で、尊いことのように思えた.



僕も・・・・入ってみた。。。(セルフシャッターで撮影)





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(妖怪みたいだ.)

でも、やっぱりものすごく落ち着く.

カンガルーの赤ちゃんになった気分.





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最後に葛西臨海公園によって、クリスタルビューへ.






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美しい建築.


でも内部は、白い抽象的な建築に対して割れたトップライト、錆、など、人間の目線には耐えられず、とても相反して見えた.

一概に言えることではないかもしれないけれど、こういう事象を許容できる建築と、そうではない建築があるように感じた.

それと、監理が行き届いておらず、残念ながら人に大事にされていない建築であるように感じて寂しくなった.

均整と秩序、ミニマニズム. それ自体はとても美しい. 

ノイズを許容できて、それ自体が生命感になっていくようなものに思いを馳せる.





翌日、夕方から三重で打合せ.


社内会議の結果、僕にお任せ頂けるとの言葉をいただいた.


どのプロジェクトでもそう.


僕に託してくださった方、信じてくださった方の期待に応えたい.

クライアントに対してもそうだけど、

そのことが、自分が自分を裏切らないこと、ひいては認めることにつながる唯一の方法だといつも思う.