20180728-29 | ヨネダ設計舎のブログ

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出来事 日常 建築 

今年は2018JIA東海住宅建築賞の運営委員をしていて、昨日、今日と現地審査、最終審査と同行させていただく機会に恵まれました.

2日間で静岡、愛知、三重、岐阜にたつ、一次審査を勝ち抜いた 7軒のスゴイレベルの住宅を体験できるというなんとも贅沢な行程.

(運営委員でもあったけれど、今回僕もエントリーしていたので現地審査に進めていたらこの同行は叶っていなかったわけで、一次審査敗退の悔しい気持ちもものすごく大きかったのですが、そこは切り替えてこの際めちゃくちゃ勉強させていただこうと.)


長い移動の道中、塚本さんがずっと隣の席で、マンツーマンで質問に回答してくださったり、色々と今塚本さんが考えていることなどをお話ししてくださって、なんとも贅沢な時間をいただく.  こんなことあっていいのかな、なんて思いつつ.

夜学の二年の時に出会って、現代建築の読み解き方を学ぶきっかけをいただいた塚本さんと西沢平良さんの著書 現代住宅研究を思い出しながら.

審査員の塚本さん、鍋島さん、末光さん、それぞれの建築への考え方、思考を同時にお聞きできて、このレベルの方々でも自身の設計への取組み、ベクトルはそれぞれ個別であることがわかる.


やはり、


『自分の言葉で話すこと』  


の大切さを感じる,


その場の言葉合わせではなく、自分の言葉.

自分が普段何を考えているか、その本気度がそこに自然にあらわれてくる.


それはすなわち、自分は何を考え、この世界から何を感じとり、何を大切に設計しているのか、という自己表明.


日本の現代建築界の頭脳といえるような思考と、いくつもの技術と想いのこもった建築と空間を体験し、それに対してどういう解釈、議論が起こるのかまでを見ることができて、自分の想像力のアウトラインがぶわっと拡がった気がします.(まだ実は入っていないけど、.)



それにしても、塚本さんは言語力、人を惹きつける会話力、魅力、そしてチャーミングな比喩力に富んだ方だったな…。

鍋島さんはどのような思考と検討の末にその建築がそこに立ち顕れたか、どのようにそこに存在しているか、そして実建築としての建築、空間のクオリティに対する繊細さと厳しい目線をもたれた方、

末光さんは、頭脳明晰なのにわかりやすい解析力で物事を伝えてくださり、世界を環境的資源の分布、エネルギーや流れとしてとらえられていることが会話や立ち居振る舞いから伝わってきて、
多くの姿勢を学ばせていただいた.



夜、2日ぶりに事務所に帰社すると、建築を志した頃からず-----っとバイブルにしてきた出版社さんからメールを頂いていて、


ホント、自分ももっと と思った.




足元を見ながらも、空を見る.



知恵熱 出そうなくらい、脳的にも体験値的にも、たくさんの情報量で、まだまだ消化しきれていないけれど、貴重な経験をいただきましてありがとうございました.


ご受賞されたみなさま、おめでとうございます.





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