石積み | ヨネダ設計舎のブログ

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すこし前のこと.

みえ木造塾の講師打合せで、滋賀県へ行ってきました.

みえ木造塾2017 第3回目 8月5日にご登壇いただきます、
伝説の石積み集団の末裔 穴太衆 粟田建設 第15代目当主 粟田純徳社長にお話しをお伺いしました.

 
Wikipediaヨリ
  
穴太衆(あのうしゅう)は、日本近世初期にあたる織豊時代(安土桃山時代)に活躍した、石工の集団。主に寺院城郭などの石垣施工を行った技術者集団である。石工衆(いしくしゅう)、石垣職人(いしがきしょくにん)とも称す。「穴太」の歴史的仮名遣での読み仮名は「あなふ」である


古来、石垣の築造はその藩や国の力そのものであり、全国で活躍された職人集団.

現代では粟田建設さんしかその末裔は残っていません.

石の積み方は野面積といい、石を加工せず、自然の原石のまま積んでいく方法であり、この工法は、世界中でもほぼ日本でしか見られないとのこと.

(西洋の石の文化は石を切り、製材して積んでいくやりかたです)

なんだか日本の思想、アニミズムを感じますね.




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延暦寺のふもと、大津市は古くからの野面積みが町並みを形成しています。



その仕事を粟田さん直々にレクチャーしていただきました.





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大きな石同士の間の小さな石は、基本的になくても成立するように積んでいき、小さな石は地震などの時の楔の役割を担うそうです.





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石.




現代建築においてなかなか使うことが少なくなった、けれども圧倒的な魅力を持つ地球の素材.


学生時分から石井修さんと竹原義二さんに憧れ続けた自分としては、石を扱える建築家になりたいものです.



みえ木造塾。



とてもとても勉強になっています!











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