明治村に | ヨネダ設計舎のブログ

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出来事 日常 建築 

先々週のこと.

運営委員をしているみえ木造塾 本年度の講師打合せのため、明治村館長 中川武先生のもとにお伺いました.

僕が夜学生だった頃、先生の「日本の家」という著書を読み、とても勉強になったことを思い出します.



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今回はこの本をもとに講義を進めていただく事になりました.

今から講義が楽しみです.




打合せのあと、明治村を散策(昼からは強い雨となりました).

魅力的な建物がたくさん.


僕はいつ来てもやっぱりこの教会が好きです.




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大明寺聖パウロ教会堂 1879年-長崎



木架構と、バシリカ形式の融合.

側廊・身廊・側廊  日本人の身体感覚への変換も感じます.

その結果生まれる、軽やかで優しく包まれるような空間.



この日みつけた特に感銘をうけたもう一軒.



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蝸牛庵-1868-東京


幸田露伴の住まい.


人生において、ヤドカリのように何度も住まいを変えた露伴がつけたカタツムリの名の家.

ボリュームもカタツムリのようで愛らしい.

室内の陰影と庭の緑の関係も素晴らしく、

玄関上ってすぐの小間の場所性、廊下幅のスケールを変化させて板間の居場所化(食事室?)しているところ、階段の少しの越境、座敷に高さの差異をつけて格式の階層をつけていること、などとても参考になる住まいでした.


そして、軒が深い日本の住まいは、雨の日でも建具を全開放して軒からしたたる雨を眺めながら、外の風を感じる事ができること.



その佇まいを見て、なんとも風情があってよいものだなぁ、としみじみ思いました.








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