建築巡礼 | ヨネダ設計舎のブログ

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先月、安藤忠雄さんが設計された住居を体験する機会がありました.

日本橋の家 1994年

大阪の商業地域に建つ、建物の間口 壁の内側間隔が2720㎜、奥行15メートル4階建ての極細縦長の都市住宅です.



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2.7メートル(4畳半の部屋の一辺)の幅にもかかわらず、階段が両側に配置されています.
(下におられるおじさまが住人さんです)


建物を体験して、極端に幅の狭い敷地条件にもかかわらず、いったん足を踏み入れると空間把握ができなくなるくらい複雑で豊かな内部空間が実現できていることに驚きました.




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開口の配置と、上下階の階段の重なり、スケールの絶妙な配分で迷路のようでいて、しっかり人の居場所も内包する魅力的な『ここだけの世界』が生み出されています.





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そしてやはり、都市の中において自然を掬うように切り取る安藤さんの真骨頂.


僕の場合、自分が活動している田園風景が多くをしめる風土において、無理に閉ざす設計に固執する必要はないですが(ケースバイケースです)この住居を体験し、一見シンプルな平面プランなのに、こんなにも豊かな空間が実現できること、まさに建築設計の力を肌で感じ、大きな励ましを頂いたように思います.




そして先日、丁度タイムリーに、以前設計させていただいた建主さんが安藤忠雄さんの講演に行かれたとのことで、嬉しいことに突然、本をプレゼントいただきました.



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建築を目指した頃、大きな希望と夢、影響をいただいた安藤さんは、やはり今でも自分にとって特別な存在です.

熱情、心構え、自分と向き合う事.仕事との向き合い方.

改めて本に導きをいただきます.

Iさん、素敵な本をありがとうございました!僕もがんばりますね!!

(頑張れ、というメッセージだと受け止めています (笑))


















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米田雅樹 三重県 建築設計事務所