聲の形 | ヨネダ設計舎のブログ

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聲の形

9月17日公開.

休日の夕方、急行電車に乗って四日市まで家族で観に行ってきました.

めずらしくしつこいくらい求められた長男との約束.

夕方、西日が差し込む電車の席に、横一列に家族が並んで自宅で詰めてきた弁当を食べる.
(急行電車.迷惑で異様な光景かもしれません.)


それでも僕にはとても良い時間で、たぶん、何気ないけどこの瞬間のことは忘れない気がしました.




この作品はマガジンで連載されていた漫画が原作です.

一度読み切りで掲載されて、反響がすごかったけれども、内容があまりにも生々しいので連載して良いかどうか、編集部でオオモメになった作品.
結果、その年の「このマンガがスゴイ大賞1位」を獲ったからスゴイ.

僕は漫画が好きで、自宅の家族みんなが集う場所に在る本棚には、子供に対してオススメな本たちをしのばせています.実はそれは僕から子供への一種の手紙だと思っていて.
この作品もそこに在って、僕はこの作品は長男が明るくなったきっかけになった本ではないかと思っています.

暇さえあるとこの本を何度もめくっていて、小学校の社会の中でもまれている彼なりにこのお話しから何か感じ取ったところがあるのだと思います.

実際作品はとても、ヘビーな内容.

だけれどもそれをいやらしくなく作品化させる素晴らしい描写力.



物語は小学校に耳の聞こえない少女が転校してくるところから始まります・・・.



映画版の舞台は岐阜県大垣市.田園風景や、見たことがある駅舎などに親しみがわきます.

物語の小学生から高校生までの時間の中で、自身の同時期を思い出しました.

人に意地悪してしまったり、イタズラしてしまっていた事を思い出し、主人公になぞらえる.

ニガイ・・・.

あんなことしなきゃよかったなぁ、とか、大人になってからも後悔は先に立ちません.


登場人物それぞれのリアルな感情がスクリーン越しに伝わってくる.

妻が泣いている.次男も感動している様子.僕も危うく泣いてしまうところでした・・・.

漫画の全7巻を素晴らしく美しく劇中2時間に結晶化させている.


人は結局人との思い出で出来ているのだと思う.

これまでも、これからも.

僕はそんな事を感じた映画です.




・・・あ、間違いなく、お薦めです.

決して楽しいお話ではありませんが、小学生以上のお子さんや、大切なひとと観てもらいたい作品です.


胸に響くお話しです.












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米田雅樹 三重県 建築設計事務所