8月末日.
遅いお盆休みをいただいて、沖縄に行ってきました.
いつもはフラッとひとりで建築巡礼に行ってしまうのですが、(悪い父親ですね)
長男が小学校最後なので今回の旅は妻と3人の子供と一緒に行ってきました.
沖縄といえば12年前に妻と新婚旅行で来て以来.
あの時0歳だった長男も12歳.
大きくなったなぁ.
個人的に(職能的に)どうしても訪れたい建築がいくつかあって、その度についつい長居してしまい、家族はあきれ顔・・・.
















風土の素材.
時間と石.
強い日差し.
激しい嵐にも耐え.
自然と人が集う心地よい場所.
この土地と寄り添い、生きてきた人と風土の対話で形作られてきた建物のカタチ.
おおきな屋根.
風が通る.
それらを咀嚼し再構築された築30余年の象設計集団の建物たち.
大きな木のような建築.
その木陰に自然と人が集うような場所.
ヒューマンスケールで親身体的な体験を喚起する建物ではなく、自然と一般建築のあいだのようなスケール.
人の業に染まる建築では決してなく、かといって禁欲的でもなく、楽しくいきいきと、そして心地よく.
村の少年たちが柱の日陰で夏休みの宿題をする姿.
おみやげ屋さんのおばさんの明るい笑顔.
聖クララ教会のシスターのやさしい笑顔.
素直であること.
気持ちよい場所.
過去の記憶を紡ぐこと.
いまを考える事.
ひとと建物の関係.
とてもたくさんの事を感じました.
そしていつも感じることですが、たとえ短い間の旅でも、帰りの道中で三重県に入ると、空気が肌にしっくり馴染んで、とても落ち着いた気持ちになります.
ここが僕の慣れ親しんだ風土なんだなぁ、としみじみ思います.
ヨネダ設計舎ホームページURL http://www.yonedasekkeisha.com
米田雅樹 三重県 建築設計事務所
米田雅樹 三重県 建築設計事務所