20160718 | ヨネダ設計舎のブログ

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出来事 日常 建築 


20160718

愛知県の服部信康先生のOPENHOUSEに.


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今回も、箱屋 さんという工務店さんが工事を担当されていて、

難易度が高い仕事の手順、細部の納め、各職方とのやり取り、応答を丁寧、詳細な施工図や写真と一緒にご説明下さいました.

設計事務所の計画段階から決定していた、このおうちのほとんどの個所に使われている熊野スギの業者 野地木材さんもおみえでした.

ここに住まわれている建主さん、プロジェクトを進めるチーム全員がそれぞれの立場でこの建物の事を語ってくれて、その言葉たちからこの建物への愛情、仕事への誇りを感じました.



帰る時.夕焼けの時間.建築が輝いて見えました.



設計士の服部さんの、「独りよがり的に絶対にこうしなきゃいけない」ということはせずに、それぞれのそのプロジェクトの状況をみてつくっていく」との言葉に、



OPENHOUSE前に小川さんと二人で豊田市美術館に行った際、画家たちが描く絵を見ていて感じたことを思い出しました.

その日、その時で常に変化していくキャンバスの上.その時の状況によって生まれる混色たち.それに何を加えるか、どこでその筆をとめて、その色を残すか.そこに画家のセンスと技術があると思った事.

その事と、様々な要因、たくさんの選択肢、数々の状況の混色の中で、それをまとめ、設計、する事はとても似ていると思いました.

その先に生まれる均整.そこに持っていく技術.

そうして出来上がった建物からは優しい空気とともに、数々の応答の結晶としての強さも感じます.

そして、丁寧につくられたモノがもつ、モノの確かさという空気も.




日々考え、積み上げる事.

この道を歩いてこられた達人の仕事を見せていただき、いつもこの上ない大きな勉強の機会を頂いています.