体感・感覚をつくること | ヨネダ設計舎のブログ

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西沢立衛さんの書籍 「続 建築について話してみよう」

のなかで、

西沢さんは建築をつくるにあたって

設計において数値化できる論理的なところと、数値化できない人間が持つ感覚的なところ

その両方が大切だと話されていた.


本の中にある

住まいについて

『(現代を生きるひとのための)現代人にとってのみずみずしい住まい方』

建築について

『われわれにとっての新しい自然』

という言葉にふれた時、

自分のなかでとてもしっくりくることがあった.



最近の建築シーンで、前衛的なかたちが、建築が自然にかえっていくような、岩石や地形の形態を模したものを空間化している(しようとしている)様子を見て、もともと自然界にある心地よい場所を、吹付けコンクリートや自然に見せた形態操作で目指すことに何の意味があるのかと悶々としていた時期があったけれど、

この西沢さんの言葉に出会って、


建築をつくることで、

生まれる場所、空気、体験、感覚をつくること.


”今を生きるわれわれにとってのみずみずしさにつながる.”

だから、かたちは本質的にはそこに向かう為の方法であって目的ではなく、

(でももちろんカタチはどうでもいいというわけではなく、狙った場所に行くためにはその場所を生成するカタチのコントロール力は重要と理解した上で)


目指すこと、獲得すべきはそこなんだと、自分の中でとても納得した.





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米田雅樹 三重県 建築設計事務所