瑞巌寺 | ヨネダ設計舎のブログ

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去年の年末のことになりますが、

同郷、同年代の造園家の西村さんとの、『三重にある建築でここが素晴らしかった』というお話しの中で紹介していただいた 松阪市 瑞巌寺 に行ってきました.

なんでも、石組がスゴイ!とのことで


年末に設計監理させていただいていたSBさんちからすぐ近くだったこともあり、現場監理の帰りに立ち寄ってきました.




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石組がランドスケープをつくり、道、川をまたぐ立体動線を生み出しています.


釣合いと緊張感が生み出す場所の力.


石を積み上げて構築された門型の結界の力がすさまじく、今では廃寺になっているこの場所にひとりでいると、その先をくぐるとここではないどこかへいってしまいそうな磁場、雰囲気すら感じます.



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そして、今年の初日の出はこの時発見したこのお寺の隣りのため池から拝んだのでした.

安藤忠雄さんのベネッセオーバルのような半人工自然造形.

ため池の水面と、縁のフチの向こうに、半分街と海が見えて、ここも世界から半分離れたような、不思議な俯瞰体験を感じる場所です.



ここからは 余談、笑い話ですが、、、


・・・そして、思い出しました.


このお寺の隣りの林道を歩いていて、『いつだったか来たことがある』と既視感を感じていましたが、


まだ建築を志す前.かつて僕がキックボクシングを練習していた20代前半の頃、、、


ふがいない試合をして負けてしまたあと、自分を見つめ直すために、一人で滝に打たれようとネットで調べた滝に通じる道でした.


そして、、、実際に滝に打たれにきた当日、この林道を歩いていると、ゆるいコーナーの坂上前方から、二匹のラブラドールレトリバー犬がモノスゴイ勢いでこちらに向かって走ってきました.


その時僕がとったとっさの行動は


『走って逃げた』


だったため、やっぱり僕は向いてないなぁ、と思いいたり、滝にも打たれずに帰路についた道でした・・・。


試合にも負けて、一人反省の場でも負けた感じでした.


結局ラブラドールは野犬ではなく、飼い主がいました.

あとから『ごめんごめん、この子たちおやつが欲しいので、追いかけてしまって』

と.



ある意味人生の分岐点の場所だったのかもしれません.










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米田雅樹 三重県 建築設計事務所