建築文化講演会2016 三重 | ヨネダ設計舎のブログ

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JIA三重 建築文化講演会 & シンポジウムの運営スタッフで一日働いてきました.

今年は、『地域や地方でこそ感じる建築・建築家の役割』 『いざというときの建築・建築家』の題目の二部構成で

第一部では建築史家 評論家の五十嵐太郎さんをお招きし、地域の建築家についてレクチャーをいただき、第二部では、県の防災部長、土木課長、JIA和歌山防災部長森岡氏、JIA東北支部長 辺見氏、JIA三重中西会長による事例発表とシンポジウムでした.


辺見さんは福島県でご活動されており、全国で3.11後のリアルなお話しをご講演されています.

辺見さんの発表の冒頭の写真.


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那須の美しい山々を背景に、青い放射線汚染瓦礫の袋の山.

福島ではこんな風景がいたるところにあるんです.今も増え続けているんです.と



災害を受けた地域の人の心の在り方、建築の職能についていただいた言葉の数々、響きました.

『できる事は小さいかもしれない.でも自分は自分の役割を精一杯やる』と.




個人的に色々お話しをお伺いしているなかで、

『放射能を被爆しつづけたらどうなるか、それは前例のないことで今までの記録がないから証拠がなく、安全だと言われる.』

『原子力推進機構がこれからもやると決めたから、またどんどん再稼働している.我々はデータをとられている.』

『これからここで育つ子供たちは何の罪もない.』

と、冷静に、静かにお話しをくださいました.


最後に

『自分たちだからこそ声を上げていかないといけない。』

とおっしゃた言葉を受けて、どこか対岸だった自分が恥ずかしく、ハッとしました.



毎年行われている、スター建築家によるレクチャーとはひと味違った、でもとても心に残ったお話しでした.




自分も自分なりに考えていこうと思います.



















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米田雅樹 三重県 建築設計事務所