秋の遠足 2015大地の芸術祭 | ヨネダ設計舎のブログ

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出来事 日常 建築 

お世話になっている伊勢の先輩建築家 萩原さんご夫妻と、左官職人の西川さんにお誘いいただき、12.13と新潟に.
 
 
西川さんのご友人の木村謙一さんが3年に一度の芸術の祭典、越後妻有 大地の芸術祭 にご出展されているのでそちらを拝見しに行く旅でした.
 
 
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午前3時出発.7時間走り、到着.お話しをしながらだと意外と早い.
 
 
 
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会場のひとつとなっている廃校.
 
現地につき、木村さんにご案内いただく.
 
木村さんの作品(縄を編み、泥を塗って造形する作品)の中心に、この春お引渡ししたUHOUSEに納められる大壺の作者 内田鋼一さんの作品があることに驚く.
 
 
UHOUSEのクライアントに日本を代表する陶芸家さんの大きな作品を置くための空間を持つ家を、と依頼をいただき、そこに置かれる大壺の力に耐えられる床は何かと考え抜いた末、出た答えが床面から持ち上がった三和土のカタマリで、これも日本を代表する伊勢の名工西川さんにアポなしで電話をして相談に乗って頂いたのが僕と西川さんの出会いでした。
内田さんの作品がその西川さんに誘って頂いた旅先で、しかも西川さんのご友人の作品とのコラボとなっている偶然に、西川さんと唸ってしまいました.やっぱり、世界はご縁と導きの力がある.
 
 
 
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(西川さんにつくっていただいた場.大壺はもう少し先とのことです.)
 
 
 
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そして、同じ施設の中には敬愛する写真家、中里和人さんの作品展示.
 
 
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その後木村さんにご案内いただき、十日町の広大な規模に点在するアートたちに会いに行きました.
 
(全部見るのは泊まり込みでも10日くらいかかるのでは、というお話しです.)
 
 
 
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圧巻の、日大の芸術学部の学生さんたちが、古民家の内装全てを数か月掘りつづけた 『脱皮する家』
 
 
 
 
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安藤邦廣さんが設計、改修されたうぶすなの家
 
 
と、スゴイかまど。。。タイルの角にご注目.アールついてます.
 
 
 
 
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色んなアートにも刺激を受けましたが、新潟の風土における建物のたちかたにも大いに刺激を受けました.
 
 
 
 
 
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豪雪地域なので、ほとんどの家の屋根に雪割りがついています.
 
雪の季節、1階が雪で埋まった時に2階から出入りできるようになっている家も多く、
 
雪下ろしの効率性から屋根もほとんどトタンで葺かれています.
 
 
 
 
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倉庫もほとんどこんなカタチ.かまぼこ型ではなく、トンガッタてっぺん.雪を落ちやすくし、重みでつぶれないように.
 
 
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住宅のプロポーション、高さも高く、お社もカミサマが雪で埋まっちゃわないように?すらっと高い.
 
 
 
距離にして三重から600キロは遠いけど、それにしても車で7時間走るだけでこんなにも風土が違う.
 
新鮮で、風土における建築の在り方を改めてじっくり考える事が出来ました.
 
 
 
木村さんが会期の間借りている空き家に泊めていただく.
 
 
 
 
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シビレル!
 
 
外壁板のすいたスキマから朝日が、糸トンボが!この自然との共生感半端ない.
 
 
 
 
 
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旅の最後、手塚貴晴さんと由比さんの初期の代表作、キョロロに着くと、突然のすごい雨.
 
 
びしょ濡れになりながらも、雨の中の佇まいに思わず見とれます.
 
 
 
このコールテン鋼、現在建築中の宮川沿いにたつSさんちと同じ外壁です.
 
やっぱり錆は自然、大地、植物とよく合うと確信.アルミにはない生命力を感じます.
 
 
 
 
 
 
 
などなど、他にも堪能してきましたが、
 
独立してから、設計中はほとんどひとりで黙々と仕事をする自分にとって、ひとと話し、旅をするのはすごく久しぶりで、とっても楽しかったです.(いつもひとりで旅をすることが多いので)
 
さながら社員旅行のようでした.
 
 
 
 
お誘いいただきました萩原さん、西川さん、現地で大変お世話になりました木村さん、ありがとうございました.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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米田雅樹 三重県 建築設計事務所