令和3年度(2021年) 技術士第一次試験 専門科目(化学部門)Ⅲー8 

【問題】

【カテゴリー】 燃料・潤滑油

【解答】②

【解説】最終エネルギー消費量に関する問題である。経済産業省、資源エネルギー庁、エネルギー白書(2020)第2部 エネルギー動向 第1節 エネルギー需給の概要の中の「我が国のエネルギーバランス・フロー概要」には以下の記載がある。

「国内に供給されたエネルギーが最終消費者に供給されるまでには、発電ロス、輸送中のロス及び発電・転換部門での自家消費などが発生するため、最終エネルギー消費は一次エネルギー消費からこれらを差し引いたものになります。2018年度は、日本の一次エネルギー国内供給を100とすれば、最終エネルギー消費は66程度でした(第211-1-3)。」従って、最も近い値は②である。

エネルギー白書からの問題はほとんど毎年出題されている。昨年は、一次エネルギー総供給に占める石油、石炭、天然ガス、再生可能エネルギー(含水力)、原子力の構成比が出題された。また、一昨年は、資源確保の状況として、天然ガスの輸入元に関する問題が出題された。毎年更新される資源エネルギー庁の統計資料により「日本のエネルギーの課題」についてしっかり把握しておきたい。

課題としては、①日本のエネルギー自給率は2014年以降増加しているものの10%程度と他のOECD諸国と比べ低い水準である。②石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料に約90%依存している。③原油は中東地域に約90%依存している。などが挙げられる。

 

【キーワード】資源エネルギー庁、最終エネルギー消費、一次エネルギー、石油、石炭、天然ガス、再生可能エネルギー、水力、原子力、エネルギーの自給率、一次エネルギー供給構成 

【参考文献】経済産業省、資源エネルギー庁、エネルギー白書(2020)第2部 エネルギー動向 第1節 エネルギー需給の概要 

 

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