現在、豊岡市は地方創生の取り組みのひとつとして労働力確保支援事業を行っております。

 それは、人口減少に占める、高校を卒業して大学進学で市外に出ていく若者が、再び帰ってくる率が約30%前後と少なく、人口減少の流れに一定の歯止めをかけるために50%まで引き上げるために、市内の企業にもすばらしい職場があることを認知してもらうため、あるいは都会からの移住希望者に職業をあっせんする事業であります。

 様々な就職フェアーに参加したり、大学へ直接情報提供を行ったりしておりますが、今回取り上げたのは平成27年第3回定例会にも取り上げた 「ジョブナビ豊岡」です。

ジョブサポ豊岡

 これは豊岡の企業の求職をHPで紹介しているものです。前回の議会でも取り上げ、最新の情報になっていることを期待して閲覧してみましたが、全く改善が見られていませんでした。

 たとえば登録されている企業での求人数ジョブナビ豊岡では28人であり、ハローワークでは130名以上の正規社員の求人が出ていることを考えると、企業が最新の求人をジョブナビ豊岡に行って居ないことが解ります。
 
  また、登録企業数にも問題があります。平成28年3月現在での登録企業社数がたったの110件なのです。しかも、豊岡市が基幹産業として振興しようとしている観光宿泊、飲食業で12件鞄産業で7件しかないのです。

 これは募集がちゃんとなされていないだけでなく、企業側のジョブナビ豊岡に対しての評価が低いことを示しているのではないでしょうか。しっかりとした実績を出すとともに、それを示すことができる仕組みがあるのか質問いたしましたが、その様なものがないとのことでした。
 これでは、ホームページを作っただけで終わりということです。ちょっとお役所仕事が過ぎないかという感想を持たざるを得ません。

 さらに、前回の質問で、成功を収めている求人サイトに習い、記事の書き方、検索の仕方を移住者が求める職場の雰囲気であったり、新しい仕事に求めるものに変えるなどの工夫をすべきではないかと再度求めました。
 現在のところは考えていないようで残念です。

 2009年以来、1,000人以上の方々が都会から地方の企業に転職した実績のある、「日本仕事百貨」のサイトをご覧ください。

http://shigoto100.com/

 給与などの待遇は一番最後で、会社の思想、職場の雰囲気、社員に求めることなどが詳しく書かれていて、写真も商品などはほとんど登場しません。最初の画面に至っては会社名すらないのです。
 見ていただいたらわかると思いますが、地域おこし協力隊の募集などで各自治体が利用しているくらい優れています。

 豊岡市のジョブナビ豊岡が子のような実績を残せるように、さらなる研究と回収を求めるとともに、職員では難しいのであれば、市内経済団体と協力して最新の求人情報を掲載し、登録着行数の増加を図ることも併せて検討を求めました。


 視点を変えて、外国人留学生の求人についても提案を行いました。外国人の就業は様々な規制があり難しい状況であることは理解しております。

 しかしながら、日本の大学にいる留学生は、大学での専攻内容と職種に関連があれば、比較的ハードルが低いこと、彼らが持つ専門的な知識は、デザインや通訳などの専門性が求められるものの、日本人技術者の都会志向により確保できない企業にとってニーズがあるのではないかとおもったからです。外国人留学生は日本での就業を望みながらも、求人情報が少なく、逆に日本企業もどのように彼らに求人すべきなのかわからない状況で、望みを果たせず帰国している人がかなりの割合になっております。他の地域が動いていない今こそ、ぜひ研究すべき課題であると思います。

 このほかにも、同じく平成27年第3回定例会において提案した、移住定住促進事業のアドバイザーの配置が事業化されていたので、これについても質問をおこないました。

 豊岡市の魅力を発信して、UIJターンが活発になればと思います。