ブログの更新が1か月以上も滞ってしまい失礼いたしました。すでに平成27年第3回定例議会も始まりましたので、一般質問が始まる前に、この間にあった管外視察などの話題をブログにて紹介したいと思います。


 まず始めは7月6日から7日まで行いました、北但行政事務組合議会管外視察をご紹介します。


 初日の6日には丹波市クリーンパーク丹波を訪問しました。



クリーンパーク丹波 外観


 ちょうど春日ICのほど近くにある施設です。



クリーンパーク丹波 比較表


 豊岡の現行のゴミ処理施設である豐岡清掃センターと、間もなく完成する北但ゴミ処理施設(仮称)との比較表をご覧いただいても、規模が小さな施設であることはわかります。



クリーンパーク丹波 説明会


 施設は完成して間もないこともあり、最新の施設が整っておりました。上の写真のように、会議室のプロジェクターからも、施設の各所にある監視モニターの映像が見ることができるようになっております。


 説明を受けた後に、各所の見学を行いました。



クリーンパーク丹波 リサイクル分別の様子

 この通り、資源ごみの選別の様子もガラス子越しに見ることができます。



クリーンパーク丹波 プラットホーム


 こちらはごみを積んだ車がごみを投入するプラットホームです。美しく整備されています。ゴミのにおいが外に漏れるとすると、この出入口になるのですが、この施設では2重シャッターを採用しておられます。これは車の出入りが少ない丹波市だからできることなのでしょう。豐岡に整備される新施設ではエアカーテンといって、高速の空気を外から中に吹き込むことで、においの流出を防ぐ工夫がなされます。

 この施設でも、外部にしばらくいましたが、全くごみなどの悪臭を感じることはありませんでした。



クリーンパーク丹波 ごみピット


 これがいったんごみを貯蔵し、燃えやすく混合するためのごみピットです。現行の豐岡清掃センターよりも小さく感じます。


クリーンパーク丹波 管制室


 こちらが管制室です。各所の様子がきれいに表示され、安全な管理が行われています。ゴミをつかんで混ぜたりするゴミクレーンはコンピューター制御による自動運転のようです。



クリーンパーク丹波 メディアウォール


 こちらの施設の優れているところがこのメディアウォールなどの施設説明施設や環境教育施設です。

 メディアウォールはコンピューターゲームのコントローラーを使って施設の3Dモデルを操作しながら説明を聞くことができます。このほかにも杭図式学習装置やリサイクル石鹸工房など、いろいろな施設があって、楽しくごみ処理やリサイクルの必要性を学ぶ高尾tができます。北但の新施設にも大変参考になる施設でした。


 さらに特筆すべきはこれです。



クリーンパーク丹波 調理室

 なぜかごみ処理施設内に大きな厨房施設があります。これは調理実習室です。他にも家具や古着、自転車などを再生する再生工房がたくさんあり、販売もされていました。


 これは何かというと、この施設の建設された地元地域の人々の為に作られたものなのです。


 この施設は建設に当たり3億円の交付金を提示し、誘致を求める地域を募集したのです。この募集には地域活性化などの交付金の活用についての事業の提案が必要とされたようですが、丹波市内から数か所の立候補があり、地域活性化事業と立地条件などを審査し、この野上野自治会のプランが採用され、この地に施設整備がなされることになったのです。


 野上野自治区では交付金を地域資源である栗の栽培と加工品を製造販売する会社の設立を提案されたそうです。このままでは限界集落となってしまうということで、従来あった梨の農園を丹波の名産である栗栽培に切り替えることを決意されたそうです。

 その為に加工所としてクリーンセンターに調理室が整備され、外には苗木育成用のグラスハウスまで整備されていました。地元の方が粗大ごみのリサイクルを挑まれることとなり、こういった施設整備がなされました。


 こういった迷惑施設といわれる設備については、建設地の選定がとても難しく、住民の中に大きな傷を残してしまうことが多いのですが、こうした募集方式でトラブルなく施設整備が進んだ一つの成功例として大変勉強になりました。


 もちろん、施設管理には地元住民の信頼を失わないように適切な運営がなされていることも、この信頼関係に大いに寄与していると思いました。